米国株が急落、ダウ832ドル安

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  • ハイテク、工業など幅広い銘柄が売られる、米中貿易懸念が重し
  • 米10年債利回りが3.16%に低下、利回り曲線はスティープ化
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株は急落。米中貿易摩擦の影響があらためて懸念される中でテクノロジーや工業株が売られ、S&P500種株価指数は2月以来の大幅下落となった。米国債は上昇。利回り曲線は10年債入札後にスティープ化した。

  • 米国株は急落-ダウ832ドル安、S&P500が3.3%下落
  • 米国債は上昇、10年債利回り3.16%に低下
  • NY原油は大幅反落、米原油生産増の見通し受け
  • NY金は続伸、株安で逃避需要高まる

  幅広い銘柄が売られたこの日、S&P500種は3カ月ぶり安値を付け、ダウ工業株30種平均は800ドル余り下げた。ダウ平均を構成する全30銘柄が下げ、ボーイングやキャタピラーの値下がりが目立った。S&P500種ではコンピューター関連株が特に下げ、5営業日続落。

  S&P500種株価指数は前日比3.3%下げて2785.68。ダウ平均は831.83ドル(3.2%)安の25598.74ドル、ナスダック総合指数は4.1%安。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.16%。

  原油先物相場は大幅反落。ハリケーン「マイケル」が需要に与える影響よりも、米エネルギー情報局(EIA)が国内原油生産の増加見通しを示したことの方が注目を集め、ほぼ2週間ぶり安値となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.79ドル(2.4%)安の1バレル=73.17ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.91ドル下げて83.09ドル。

  金先物は続伸。地政学的リスクを背景に金の安全資産としての需要が高まった。株の急落や利回りの上昇基調も意識された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1193.40ドルで終了。

  工業資材のファスナルの株価が急落。中国との貿易摩擦で素材コストが上昇し、利益率を圧迫すると懸念された。また、中国税関当局の高級品取り締まりが厳格化しているとの情報をLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが認めたことから、エスティー・ローダーやティファニーの下げもきつい。

  CBOEのボラティリティー指数(VIX)は4月以降で初めて20を超えた。

  財務省が実施した10年債入札では、最高落札利回りが入札前取引での利回りをやや上回った。5年債と30年債の利回り差はこの後に拡大し、5月下旬以来の水準に達した。

原題:U.S. Stocks Plunge Most Since February: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Resume Steepening as Concession Builds for 30Y Sale
Oil Tumbles as U.S. Storm Concerns Shift From Supply to Demand
PRECIOUS: Gold Rises as Haven Demand Eclipses U.S. Rates View

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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