英EU離脱合意、「手の届く所」にあるが障害残る-バルニエ首席交渉官

  • 英国に関税同盟残留をあらためて提案-バルニエ氏
  • 17日のEU首脳会談を前に双方が事態進展を目指す

英国の欧州連合(EU)離脱交渉でEUの首席交渉官を務めるミシェル・バルニエ氏は、合意は手の届く範囲にあるが依然障害は残ると警告した。同氏はまた、メイ首相が拒み続けている英国の関税同盟残留もあらためて提案した。

  バルニエ氏は10日に欧州議会で、「昼夜通して集中的に交渉している」と発言。EU首脳会議が開かれる「今月17日までこの交渉をやり遂げれば、合意は手の届くところにある」と述べた。

  同氏は合意への障害として複数の問題を列挙した上で、メイ首相が描く離脱後の英EU関係には反対だとあらためて表明。英国が関税同盟に残留する可能性は引き続き排除していないと語った。残留ならアイルランド国境問題など障害の一部は緩和されるが、メイ首相は一貫してこれを拒否。英与党・保守党の議員の多くも受け入れられないと見なすと考えられているため、バルニエ氏の発言は英国内で挑発的と受け止められる恐れがある。

  一方の英首相府のスラック報道官は同日に記者団に対し、「重大な障害」が残っていると語った。EU、英国側とも合意が迫っているとの期待を鎮める姿勢を示した。

原題:EU’s Barnier Says Brexit Deal Within Reach But Obstacles Remain(抜粋)

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