債券は上昇か、米株急落受けた債券高の流れ-30年債入札懸念は後退

  • 先物夜間取引は150円11銭で終了、前日の日中終値比6銭高
  • リスクオフの動きを受けて、きょうは堅調-東海東京証

債券相場は上昇が予想されている。米中貿易摩擦への懸念から株価が急落して長期金利が低下した米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行する見通しだ。財務省がこの日実施する30年債入札は無難な結果に終わるとの見方が出ている。

  11日の長期国債先物市場で中心限月12月物は150円台前半での推移が予想されている。夜間取引では米国債利回りが終盤にかけて低下したのを背景に買いが強まり、結局は150円11銭と前日の日中終値比6銭高で引けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米株安・債券高と円高・ドル安が進んだ「リスクオフの動きを受けて、きょうの相場は堅調」と予想。30年債入札は「高利回り、割安感、新発債などそもそも魅力的な銘柄と映ったが、好地合いも加わる」と指摘し、結果は「無難から好調」になるとみている。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.15%をやや下回る水準での推移が見込まれている。佐野氏はこの日の予想レンジを0.14%~0.145%としている。

  10日の米国債相場は株安を受けて上昇し、10年物国債利回りは4ベーシスポイント(bp)低い3.16%程度で引けた。米株式市場では米中間の貿易摩擦が深刻化するとの懸念があらためて材料視され、幅広い銘柄が売られた。S&P500種株価指数が3.3%安の2785.68と2月以来の大幅な下げを記録。外国為替市場では円相場が1ドル=112円台前半と先月20日以来の水準まで上昇する場面があった。

30年債入札

  財務省はこの日、30年利付国債の価格競争入札を実施する。新回号となり、償還予定日は前月発行の59回債よりも3カ月延びる。発行予定額は額面金額で前回と同じ7000億円程度。表面利率は0.9%か1.0%に引き上げられる見込みだ。

過去の30年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

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