JPモルガン・アセット:債券は買いの好機、世界の成長にリスク増大

  • ボラティリティーの急上昇は投資家の緊張感の表れ-クレイグ氏
  • デュレーションについて「ややオーバーウエート」になったと説明

JPモルガン・アセット・マネジメントは、世界の経済成長に対するリスクが増大する中で、ポートフォリオへの影響を緩和するため債券の組み入れ比率を高めるべきタイミングだとの見解を示した。

  グローバルマーケット担当ストラテジスト、ケリー・クレイグ氏はシドニーで、「状況が手に負えなくなり始めればとても有用になろう」と述べ、「ハンドブレーキをかけながら運転することを考えればいい。それが現時点での債券市場の受け止められ方だ」と語った。

  世界経済は10年にわたって拡大した後、減速が見込まれている。貿易であれ、政策決定であれ、原油価格の高騰であれ、地政学的リスクであれ、流動性の引き締まりであれ、「えたいの知れないブラックスワンであれ、この景気拡大局面の純粋な長さであれ」、リセッション(景気後退)を引き起こすのに大した時間はかからないとクレイグ氏は予想。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)が最近急上昇したことは、投資家の間で高まる緊張感の表れだと付け加えた。

  国際通貨基金(IMF)は10日、金融環境が急激に引き締まるリスクを投資家が無視している恐れがあると警告。米国債相場の急落で10年債利回りが7年ぶり高水準に達したのを受け、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などの投資家からは、金利上昇に伴い債券の投資妙味が株式との比較で10年ぶりの水準に高まっているとの声も上がっている。

  クレイグ氏は「景気下降に備えることが一段と重要になっている」と述べ、JPモルガン・アセットがデュレーションについて「ややオーバーウエート」になったと説明。10日時点で3.21%の米10年債利回りは3.50ー3.75%に上昇する可能性があると述べたが、その期間については触れなかった。

原題:JPMorgan Asset Says It’s Time to Buy Bonds as Growth Risks Mount(抜粋)

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