きょうの国内市況(10月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株は5日ぶりに反発、米長期金利の上昇一服-小売など内需高い

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  東京株式相場は5営業日ぶりに反発。米長期金利の上昇一服で景気の先行き懸念が後退した。電力や小売など内需株のほか、海外原油高を受けて鉱業や石油:石炭製品、保険など金融株が買われた。一方、化学や自動車など輸出株が売られ、上げは小幅にとどまった。

  TOPIXの終値は前日比2.74ポイント(0.2%)高の1763.86、日経平均株価は36円65銭(0.2%)高の2万3506円04銭。

  内藤証券の田部井美彦投資調査部長は、前日までの日本株相場の下げ要因だった米長期金利の上昇について、「7年5カ月ぶりの高水準になったため、日本時間今夜から発表が相次ぐ米国の生産者物価や消費者物価の強さをある程度織り込んだ形となり上昇が一服した」と指摘した。

  東証1部33業種は鉱業、その他金融、電気・ガス、保険、石油・石炭製品、陸運、小売、銀行など24業種が上昇。下落は化学、パルプ・紙、情報・通信、輸送用機器、鉄鋼、電機、非鉄金属など9業種。

  売買代金上位では、11月からカーボンブラックを値上げする東海カーボン、ジェフリーズ証券が投資判断を上げた良品計画が上昇。米ウィーワークの過半数株式取得で協議していると報じられたソフトバンクグループがTOPIXの下落寄与度1位。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主力製品の市況ピークアウトを指摘した旭化成と三菱ケミカルホールディングスも安い。

  東証1部の売買高は13億4506万株、売買代金は2兆6331億円。値上がり銘柄数は1137、値下がりは894。

●債券上昇、米債反発や日銀オペが支え-30年入札見極めムードも

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  債券相場は上昇。米長期金利が約7年ぶりの高水準から低下に転じたことを受けて買いが先行。日本銀行が実施する長期ゾーン対象の国債買い入れオペの結果が需給の引き締まりを示す内容となったことも相場の下支えとなった。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比7銭高の150円08銭で取引を開始。日銀オペの結果を受けて一時150円09銭まで上昇し、その後は明日に30年債入札を控えて伸び悩む展開となり、結局は4銭高の150円05銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「海外の利回りが低下して押し目買いが出やすい。日銀のオペ減額などのサプライズがない限り、円金利は上がりにくい」と指摘。その上で、「明日の30年債入札を越えて需給がどうなるかが注目される」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.15%で寄り付き、その後も同水準で推移した。新発30年債利回りは明日に入札を控え、一時1bp低い0.935%を付けた後、0.94%に水準を戻しての展開となった。

  日銀はこの日のオペで残存期間1年以下と5年超10年以下の長期国債を買い入れた。買い入れ額は1年以下が500億円、5-10年が4500億円と、それぞれ前回から据え置かれた。応札倍率は5-10年が2.28倍と、前回から低下。一方、1年以下は上昇した。

●ドル・円は113円付近でもみ合い、中国株やイタリア情勢を注視

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円ちょうどを挟んでもみ合う展開。先週までのドル・円の上昇に対する調整地合いが続く中、中国株の動向やイタリア情勢を巡る警戒もあり、市場に様子見ムードが広がった。

  ドル・円は午後3時5分現在、前日比ほぼ横ばいの112円99銭。取引序盤は前日の海外時間の上値の重さを受けて112円93銭まで売りが先行した後、五・十日の仲値公示に向けたドル需要や中国株の上昇スタートなどを受けて一時113円11銭まで強含んだ。その後は中国株がマイナス圏に沈んだこともあって伸び悩み、113円ちょうど前後で推移した。取引レンジは18銭にとどまった。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替課の池島俊太郎課長は、ドル・円の調整地合いについて、「米株が決算発表前の利益確定の売りで調整していることもあり、米ファンダメンタルズが何か変わったわけではないことを考えると、調整の賞味期限はあと1週間くらいではないか」と指摘。目先は「114円55銭の高値から113円50ー60銭を下抜けて加速したため、同水準を前に上値は重くなりやすい」と述べた。

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