「米国第一」が19年株式市場で再び勝利する道-資産運用大手3社

  • フィデリティとヌビーン、JPモルガン・アセットは米国株に傾斜
  • 力強い利益成長と経済モメンタムでアウトパフォームへ-ヌビーン

米国株は他国の株式に比べて割高感が一層高まっているように見えるかもしれないが、一部の大手資産運用会社は企業の利益成長や好調な経済を背景に米国株のアウトパフォーマンスが来年まで続くとみる。

  計3兆ドル(約339兆円)余りの資産を運用する大手3社は、いわゆる「米国第一」の戦略を貫く。 ヌビーンは米国以外の先進国株式への資産配分を縮小。JPモルガン・アセット・マネジメントは米国株優先の世界株式配分に戻し、フィデリティ・インターナショナルは引き続き米テクノロジー株が相場をけん引すると予想する。

  S&P500種株価指数は今年ここまで、米国株を除く世界株式の指標に対し16ポイント余りアウトパフォーム。来る米国の決算発表シーズンは、なぜ米国株が魅力的であり続けるのかを再び証明する可能性がある。トランプ米大統領の減税策が後押しする同国経済は失業率が約50年ぶりの低水準で、米国企業は激化する米中貿易戦争の痛みをさほど感じていない。

  ヌビーンでマルチアセットソリューションの共同最高投資責任者(CIO)を務めるフランク・ファンエテン氏は今週のリポートで、「来年にかけて、相対的に力強い利益成長と経済のモメンタムを背景に米国株は他の先進国株をアウトパフォームし続けるとわれわれは考えている」と指摘した。同社の運用資産は9730億ドル。
           

  フィデリティによれば、利益モメンタムは19年に大きく鈍化するものの、減税が来年末にかけて引き続き株式相場上昇の支援材料になり得る。同社はまた、潤沢なキャッシュフローや自社株買い、企業買収の後押しを受けて米企業の利益成長ペースは他国を上回るともみている。

  同社のアセットマネジメント担当世界責任者、バート・グルニエ氏は今週のリポートで、「力強い業績や堅固な経済成長、設備投資の持ち直しから、米国の最近のアウトパフォーマンスはしばらく続くとみている」と述べ、「一部大型テクノロジー株が市場をけん引する状況に劇的変化が訪れるとは予想しない」と説明した。同社の顧客資産は4155億ドル

  「米国のリーダーシップは持続し得る」と語るのは、JPモルガン・アセットのグローバルマーケットストラテジスト、ケリー・クレイグ氏だ。「バリュエーションは若干高くなったものの、米国のリターンが最も大きくなるとわれわれは予想している」とし、その理由に企業業績の強さを挙げた。同社の運用資産は1兆6800億ドル。

原題:Giant Funds Bet on ‘America First’ to Win Again in 2019 Markets(抜粋)

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