米金融株は債券利回り上昇でも買われず、米株強気派に不吉な兆候

  • これまで見られた金融株と金利の正の相関が失われた
  • 相関が失われた後、株式相場が下落する傾向あるとサンダイヤル

米国の金融株は国債のイールドカーブのスティープ化をプラス材料として生かせず、同じく金利に敏感な公益事業セクターに騰落率で後れを取っている。これは米株強気派にとって不吉な兆候だ。

  米10年債利回りが8月24日から今月9日までに0.4ポイント上昇し、2年債とのスプレッドが0.13ポイント拡大する中、金融株は0.4%下落。対照的に公益株は1.6%上昇した。S&P500株価指数はこの間に約0.2%上げている。

  懸念されるのは、金融株が公益株に後れを取った後、必ず株式市場全体が弱気相場になるとのサンダイヤル・キャピタル・リサーチのジェーソン・ゲッフェルト社長の指摘だ。同氏は最近のリポートで、「公益株に対する金融株の割合と金利の間には極めて強い正の相関がある。しかしこの相関はこの数か月失われている」と述べ、過去に相関が失われたケースでは「ほとんどが1カ月後にS&P500のリターンが低下した」と説明した。

  ゲッフェルト氏によると、10年債利回りが過去6カ月で上位10%にあり、金融株の公益株に対する比率が下位10%にあった場合、S&P500はその後1カ月に1.6%下げていた(中間値)。S&P500が上げたのは約3分の1だけだったという。

  金利上昇はこれまでは銀行の収益に寄与してきたが、現在は米金融機関が予想を裏切るローンの伸びやモーゲージ事業の苦戦、海外事業への懸念に対処する中での金利上昇となった。

原題:U.S. Financials Aren’t Rising With Yields, in an Ominous Omen(抜粋)

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