ドル・円は113円付近でもみ合い、中国株やイタリア情勢を注視

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  • 113円ちょうどを挟んで18銭の取引レンジにとどまる
  • ドル・円の調整の賞味期限はあと1週間くらいか-三菱UFJ信託

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円ちょうどを挟んでもみ合う展開。先週までのドル・円の上昇に対する調整地合いが続く中、中国株の動向やイタリア情勢を巡る警戒もあり、市場に様子見ムードが広がった。

  ドル・円は10日午後3時5分現在、前日比ほぼ横ばいの112円99銭。取引序盤は前日の海外時間の上値の重さを受けて112円93銭まで売りが先行した後、五・十日の仲値公示に向けたドル需要や中国株の上昇スタートなどを受けて一時113円11銭まで強含んだ。その後は中国株がマイナス圏に沈んだこともあって伸び悩み、113円ちょうど前後で推移した。取引レンジは18銭にとどまった。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替課の池島俊太郎課長は、ドル・円の調整地合いについて、「米株が決算発表前の利益確定の売りで調整していることもあり、米ファンダメンタルズが何か変わったわけではないことを考えると、調整の賞味期限はあと1週間くらいではないか」と指摘。目先は「114円55銭の高値から113円50ー60銭を下抜けて加速したため、同水準を前に上値は重くなりやすい」と述べた。

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長は、ドル・円は9月7日以降の上昇に「いったん調整が入っている時間帯」と説明。その上で、「休み明けの中国株の動きやイタリア情勢がポジション調整を引き起こしたが、調整一巡後には米金利が主導するドル高相場はまだ続くと認識している」と述べた。

  米10年国債利回りは9日に一時3.259%と2011年5月以来の水準まで上昇した後は上げ幅を縮小し、3.206%で終了。10日の時間外取引ではほぼ横ばい圏で推移している。

  ユーロは同時刻現在、対ドルで前日比0.1%高の1ユーロ=1.1505ドル。対円では0.2%高の1ユーロ=130円01銭で取引されている。

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