ボラティリティーが再度噴き上がる前にヘッジの点検を-ソシエテ

  • ボラティリティー環境に変化が迫っているとストラテジスト
  • 市場に相関性が戻り、ボラティリティー上昇を促す公算大きい

ソシエテ・ジェネラルによれば、ボラティリティーが本格上昇を始める前の今こそ、ヘッジを見直す良いタイミングだ。

  ビンセント・カソット氏率いる同行ストラテジストらはリポートで、2月のボラティリティー急騰後、トレーダーらは再びボラティリティーをショート(売り持ち)とする戦略に戻ったとし、このトレンドが逆転すると「激しい揺り戻しが起きる確率が高まる」と指摘。近い将来、市場全般に幅広く相関性が戻り、ボラティリティー上昇を促す公算は大きいと警告し、「ボラティリティーの環境に変化が迫っている」と続けた。
            
        

  
  同ストラテジストらは米国株のボラティリティーが低水準にとどまっている背景に米法人減税のほか、新興国市場に比べて米国株は安全な投資先との認識、広範な金融環境を挙げた上で、「この種の落ち着いた金融環境のリスクは、投資家がリスク高めの取引にますます群れを成して押し寄せること」だとし、「ボラティリティーの一部の数値は再び、過度に伸長しているように見え始めている」と指摘した。
          
  実際、S&P500種株価指数が過去最高値から1カ月ぶりの安値に下落する中、CBOEボラティリティー指数(VIX)は今月ここまで24%上昇している。
            

  ストラテジストらは「恐怖指数」が2営業日で3倍近く上昇し、2月5日に37.32で終了した局面を引き合いに出し、「VIXの2月の急騰は環境の変化というより、一種の事故に見える」と述べた上で、「どれだけ伸長できるのか、不均衡には常に限界があるという点を自覚させる有益なヒントになる。変調が大きいほど、再び元に戻ろうとする力は強くなる」と説明した。
           
  ソシエテは米減税効果が来年半ばに薄れ、S&P500種構成企業の収入の伸びは鈍化するとみている。それまでに米追加利上げが数回あり、米企業は貿易戦争の悪影響を感じ始める可能性があるという。これらは全て株式相場を抑える要因だ。

  「現在の低ボラティリティー環境」は、2019年7-12月(下期)における「リスク認識の高まりや大きな不均衡の是正に備える機会を提供する」とみる同行ストラテジストらは、「自らの安全装置を点検するのは決して悪い考えではない」と付け加えた。

原題:Check Those Hedges Before Volatility Blows Up Again, SocGen Says(抜粋)

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