Photographer: Lisi Niesner/Bloomberg

EV革命支える贛鋒リチウム、香港上場へ-世界展開に向け資金確保

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  • 今年、業界2位の企業になると予測されている
  • 2000年創業の贛鋒リチウム、深圳にも上場している
Photographer: Lisi Niesner/Bloomberg

アイルランドのカーローは首都ダブリンから車で南西に1時間半ほどの田舎町だ。世界的な電気自動車(EV)革命をけん引する中国の中心的事業者が海外で初めて拠点を設置した場所とはとても思えない。 

江西贛鋒リチウムとインターナショナル・リチウムのチーム(アイルランド、2013年)

出典:Kirill Klip

  13世紀の城跡のあるこの町に江西贛鋒リチウムがチームを送り込んだのは2013年。郊外の緑地のあちこちに有望なリチウム鉱床が点在しており、充電式電池に必要不可欠な素材の中国以外での生産拡大を狙ってのことだ。同社のこうしたプロジェクトや提携は今、南米やオーストラリアにも広がる。

  贛鋒リチウムは今年、業界2位の企業になると予測されており、こうした成長を支える資金確保のため同社は今週、香港で新規株式公開(IPO)を実施する。

  贛鋒リチウムにとって初の海外パートナーとなったインターナショナル・リチウムの元幹部キリル・クリップ氏は、「2000年代初めに全てのグリーンエネルギー革命を主導するのがリチウムだということを理解していた」のが贛鋒リチウムだと話す。同氏は今、TNRゴールドの執行会長を務める。

China’s Lithium Giant

Ganfeng has expanded globally to meet rising lithium demand

Source: Ganfeng Lithium Co., Ltd.

  ロスキル・インフォメーション・サービシズによれば、精製リチウム生産における贛鋒リチウムのシェアは13年の約6%から今年は推計11%に上昇したもよう。自動車メーカーが今最も確保したいと望む素材であるバッテリーに適した水酸化リチウムの約4分の1を贛鋒リチウムが握っていることをロスキルのデータは示している。

  江西省で2000年に創業した贛鋒リチウムは、その10年後に深圳証券取引所に上場。同社は今年8月以降、米テスラとドイツのBMW、韓国のLG化学と相次ぎ新たな契約を結んでいる。

原題:The Battery Boom Has Created a New Lithium Superpower in China(抜粋)

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