石油メジャー、化石燃料規制が予想外の恩恵となる公算-ゴールドマン

  • 石油メジャーは原油価格上昇でリターンが実質的に増えると予想
  • 排出目標達成は可能だが、よりクリーンな燃料へのシフトが必要

世界の石油メジャーは一段とクリーンな燃料にシフトしなければ投資家から取り残されかねない状況にあるが、化石燃料を巡る規制は実際には業界の利益押し上げにつながる可能性があると、ゴールドマン・サックス・グループはみている。

  ゴールドマンは8日遅くに顧客向けリポートで、米エクソンモービルや英BP、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルなどの石油メジャーが二酸化炭素(CO2)排出量を削減するのは可能であり、温室効果ガスの排出制限で原油がより高価になるとの見通しなどを理由に、掘削プロジェクトのリターンは「実質的に増える」となお予想していると説明した。

  ミシェル・デラ・ビグナ氏らアナリストはリポートで、石油探査業者は自社の事業に再生可能エネルギーや天然ガス火力発電などより低汚染な選択肢を含めるよう、再考が必要だと指摘。炭素集約的な資産は中核から外すか、処分せざるを得ないだろうと結論付けた。

  こうした転換が実現すれば、石油メジャーは大規模な石油・ガスプロジェクトのリターンが約5%上昇する中でも、2030年までにCO2排出量を20%削減できるとアナリストは分析。その時点でこうした企業の生産における石油・ガスの割合は45%程度と、14年の59%から低下すると予想した。

原題:Big Oil Could Reap Windfall on Fossil Fuel Limits, Goldman Says(抜粋)

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