【個別銘柄】ユニファミや東海カボン大幅高、減益Jフロントは下落

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  • ユニファミがドンキホHにユニー売却との報道、コンビニ事業に集中
  • 11月からカーボンブラック全品種を値上げ、Jフロント上期営業減益

10日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028):前日比5%高の1万3960円。総合スーパー子会社ユニーの全株を、資本業務提携しているドンキホーテホールディングス(7532)に売却する方向で最終調整に入ったと日経ビジネスオンラインが報道。ユニファミはサークルKサンクスの店舗をファミマに切り替える作業を今秋完了、コンビニ事業に経営資源を集中するという。ドンキホHはユニーを傘下に収め、店舗網を拡大し消費者へのブランド浸透を進めるとしている。ドンキホHも9.4%高の6050円。

  東海カーボン(5301):7.1%高の2110円。11月1日納入分から、タイヤ補強材として使われるカーボンブラックの全品種をキロ当たり10.5円値上げする。原料油価格が継続的に上昇しており、自助努力によるコスト削減だけでは吸収が困難なため。連想買いの動きから、日本カーボン(5302)も4.8%高の7710円。

  J.フロント リテイリング(3086):5.6%安の1619円。3-8月期営業利益は前年同期比9.2%減の242億円。パルコ事業の苦戦などで2019年2月期の売上高計画を4850億円から4750億円に下方修正した。SMBC日興証券は、上期事業利益は会社計画線だったが、百貨店、不動産以外の利益が弱いと指摘。今期計画されていた販売時点情報管理(POS)入れ替え費用の一部が来期にずれ込むにもかかわらず、利益が据え置き計画である点はややネガティブとの見方も示した。

  ソフトバンクグループ(9984):5.4%安の1万125円。保有するアリババ・グループ・ホールディングのADR価格が9日の米国市場で2.7%安と4営業日続落し終値で昨年7月以来、150ドルを割り込んだ。含み益の減少が嫌気された。ソフバンクのホームページによると、9日時点のアリババの保有時価総額は12兆4016億円。

  東宝(9602):3.7%高の3690円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、9 月の映画興行成績速報が前年同月比40.1%増となり、ポジティブな印象と評価した。前年同月が50.4%減とハードルの低さもあるが、「劇場版コード・ブルー」や「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」などヒット作品効果に加え、天候不順による屋内レジャー志向も高まったと分析。11月公開予定の洋画「ヴェノム」や「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」など期待作品を考慮すれば、10月以降もプラス維持の可能性が高いとみる。

  旭化成(3407):5.5%安の1610.5円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は化学セクターリポートで、主力製品のアクリロニトリル(AN)市況にピークアウトの兆しが出ていると指摘。直近ピークだった9月2週のトン当たり2250ドルに対し10月1週時点は2190ドルで、高水準を維持するとみているが、足元の市況高は10-11月で600万トンの世界需要に対し推定約13-19%の定期修理が行われているためで、今後は需給タイト感が徐々に薄れるとみる。同証は、メチルメタクリレート(MMA)市況もピークアウトの兆しが出ているとみており、同製品を主力とする三菱ケミカルホールディングス(4188)も2.9%安の1026円。

  チタン株:大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)が4.4%高の1975円、東邦チタニウム(5727)が4.5%高の1391円。スポンジチタンの18年度国内大口需要家向け価格交渉は前年度から1割弱の引き上げで決着し、6年ぶりに上昇したと日本経済新聞が10日に報道。原料のチタン鉱石の上昇、航空機やプラント向けなど需要の伸びを反映したという。

  良品計画(7453):3.4%高の3万3300円。ジェフリーズ証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「ホールド」に上げた。オーバーバリューの状況が解消されたとみるほか、上期業績の負担になった国内のコストや海外の在庫コントロール問題は改善に向かうと想定。19年2月期の営業利益予想は471億円から492億円に増額(会社計画は前期比10%増の500億円)、来期は506億円から542億円に見直した。

  イズミ(8273):5.2%安の6550円。3-8月期営業利益は前年同期比1.8%減の168億円、従来計画の186億円を下回った。豪雨災害や台風で販売が低調だった。19年2月期計画を371億円から前期比8.5%減の352億円に下方修正。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、既存店売上高から上期業績の厳しさは株価に織り込み済みだったが、通期計画の下方修正は織り込まれていなかったとし、短期的な株価に与える影響はネガティブとの見方を示した。

  キョーリン製薬ホールディングス(4569):12%高の2595円。大和証券は投資判断を「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」に上げた。9月実施の1657万株の自社株買いを業績予想に反映、7月発表の株主還元策変更もあり、資本効率の改善を見込み目標株価を2000円から2500円に変更した。目標株価との乖離(かいり)状況から投資判断を変更。一方、業績への不安は依然小さくなく、薬価引き下げなどで既存品の減収基調が見込まれる中、11月発売見込みの過活動ぼうこう治療剤のベオーバ、来期発売が想定される合成抗菌剤のラスクフロキサシンでどこまで補えるかどうかが当面の焦点としている。

  キリンホールディングス(2503):1.4%高の2835円。オセアニアの総合飲料事業を担うライオン飲料事業の株式を第三者に譲渡する検討を開始した。経営資源の配分に際し、栄養などの付加価値を高められる乳製品や飲料の強化が必要な一方、ライオン事業の価値向上には海外クラフトビールなど飲料への投資拡大が優先事項であり、譲渡が最善と判断した。

  すかいらーくホールディングス(3197):1.9%高の1699円。9月の既存店売上高は前年同月比2.2%増だった。プラスは2カ月連続。土日祝日の日数が多く、すかいらーくでのアプリ提示による抽選などデジタルマーケティングもプラスに寄与した。バーミヤンでのラーメンとチャーハンによる「中華頂上対決フェア」も好調。

  ネクステージ(3186):17%高の896円。17年12月-18年8月期営業利益は前年同期比20%増の31億1100万円。6月に多目的スポーツ車(SUV)大型専門店「SUVLAND北九州」を開店するなど新規出店を強化、販売台数も同25%増加し、全体の売上高は34%伸びた。営業利益で前期比9.4%増の38億円を見込む18年11月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は82%。

  ジンズ(3046):2.7%高の6170円。SMBC日興証券は、視力矯正眼鏡の販売状況に改善傾向が見られるため、永久成長率を従来の2%から2.5%に上げた。海外戦略では香港への進出を果たすなど、再び成長ドライバーとして計算できる状況になってきたと指摘。20年8月期までの業績予想を上方修正し、目標株価を5290円から6270円に上げた。投資判断は「中立」を継続。

  IDOM(7599):13%安の312円。19年2月期の営業利益計画を76億円から前期比56%減の30億円に下方修正した。中古車販売の価格設計と営業施策を変更した結果、小売り1台当たりの利益が当初見込みを下回る。ブルームバーグによるアナリスト4人の予想平均は68億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、修正要因自体は第1四半期に顕在化していたとした上で、想定よりも特に台粗利の回復が鈍い印象で、株価への影響はネガティブと分析した。

  リソー教育(4714):8.6%高の1044円。19年2月期の営業利益計画を25億1000万円から前期比26%増の27億1000万円に上方修正した。主力の個別指導塾「TOMAS」の校舎数や在籍生徒数が増加するなどで、上期営業利益は9億7300万円と前年同期から32%増えた。

  エコス(7520):12%高の1878円。3-8月期営業利益は前年同期比14%増の17億7000万円、従来計画の16億円を上回った。チラシ攻勢で競合他社と顧客争奪が激化、消費者の節約志向による単価下落もあったが、売上高が2.1%増え、販売・一般管理費の増加を吸収した。発行済み株式総数の4.29%に当たる50万株、金額で10億円を上限に自社株買いも行う。期間は10日から19年10月9日まで。

  アトラ(6029):150円(16%)安の766円とストップ安。「ほねつぎ」ブランドで鍼灸(しんきゅう)接骨院を展開するアトラと契約していた元加盟店10社が同社を相手取り、総額約8億7000万円の損害賠償請求訴訟を大阪地方裁判所に起こしたと朝日新聞が10日に報道。虚偽の説明を受け、フランチャイズ契約の判断を誤ったとしている。アトラは報道を受けたリリースで、訴状が届き次第対応を検討すると表明。原告らの請求に対し、当社側の正当性を主張していくとした。

  エヌ・ピー・シー(6255):15%高の424円。19年8月期営業利益は前期比5.5%増の5億3400万円と計画した。米国主要顧客向け案件のスケジュールの関係で下期偏重が予想される中、自動化装置ではディスプレー、自動車業界向け装置に加え、環境関連事業でのリサイクル用パネル解体装置の第1号自動ラインの売り上げ計上を見込む。18年8月期は前の期比14%減の5億600万円、装置関連での開発費負担、棚卸資産評価損の影響から減益だった。

  CRGホールディングス(7041):10日に東証マザーズへ新規上場した。初値は1832円と、公開価格1120円を64%上回った。コールセンターやメディカルケア業務を行うキャスティングロード、イベント運営や物流業務を行うジョブスの2社が中核ビジネスで、ソフトウエア開発・IT人材派遣事業なども行う。18年9月期売上高は前の期比8.8%増の205億円、営業利益は2倍の5億6200万円、1株利益は70.01円だったもよう。終値は1890円。

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