Photographer: Yuriko Nakao

日本株は5日ぶりに反発、米長期金利の上昇一服-小売など内需高い

更新日時
  • 9日の10年債利回り3bp低下、日経平均は25日移動平均線で反転
  • 化学や自動車など輸出株は売られる、ソフバンクが下落寄与度1位
Photographer: Yuriko Nakao

10日の東京株式相場は5営業日ぶりに反発。米長期金利の上昇一服で景気の先行き懸念が後退した。電力や小売など内需株のほか、海外原油高を受けて鉱業や石油:石炭製品、保険など金融株が買われた。一方、化学や自動車など輸出株が売られ、上げは小幅にとどまった。

  TOPIXの終値は前日比2.74ポイント(0.2%)高の1763.86、日経平均株価は36円65銭(0.2%)高の2万3506円04銭。

東証内

Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  内藤証券の田部井美彦投資調査部長は、前日までの日本株相場の下げ要因だった米長期金利の上昇について、「7年5カ月ぶりの高水準になったため、日本時間今夜から発表が相次ぐ米国の生産者物価や消費者物価の強さをある程度織り込んだ形となり上昇が一服した」と指摘した。

  トランプ米大統領は9日、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急ぎ過ぎているとし、インフレは問題になっていないとの見解を示した。9日の米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.21%。きょうのドル・円相場は1ドル=113円を挟んでもみ合い、前日の日本株終値時点の113円11銭とほぼ同水準だった。

  米長期金利の低下で景気不安が後退し、きょうの日本株は上昇して始まった。しかし買い一巡後は指数寄与度が大きいソフトバンクグループの下落も響いて、日経平均は前日比95円安の2万3373円まで下げる場面もあった。

  午後に入ると為替相場の安定や中国上海総合指数の持ち直しを受けて、指数は再度プラス圏に浮上した。東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリストは、日経平均が25日移動平均線の2万3370円に接近した後に反転したことを指摘、同線にほぼ到達していったん過熱感が和らぎ、「株価反転を狙う投資家が買いやすくなった」とみていた。

  • 東証1部33業種は鉱業、その他金融、電気・ガス、保険、石油・石炭製品、陸運、小売、銀行など24業種が上昇
  • 下落は化学、パルプ・紙、情報・通信、輸送用機器、鉄鋼、電機、非鉄金属など9業種
  • 売買代金上位では、11月からカーボンブラックを値上げする東海カーボン、ジェフリーズ証券が投資判断を上げた良品計画が上昇
  • 米ウィーワークの過半数株式取得で協議していると報じられたソフトバンクグループがTOPIXの下落寄与度1位、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主力製品の市況ピークアウトを指摘した旭化成と三菱ケミカルホールディングスも安い
  • 東証1部の売買高は13億4506万株、売買代金は2兆6331億円
  • 値上がり銘柄数は1137、値下がりは894
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