【NY外為】ドル小反落、利回り低下で-交渉楽観でポンドは上昇

更新日時
  • 米10年債利回り、約7年ぶりの高水準から低下
  • トランプ大統領:利上げについて「そう急ぐ必要はないと思う」

9日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小反落。英国の欧州連合(EU)離脱を巡り双方が合意するとの楽観でポンドが上昇したほか、約7年ぶりの高水準に達した米10年債利回りが低下に転じたことがドル売りを誘った。

  ブルームバーグ・ドル指数は一時0.4%上昇したが、小幅低下となった。ドルは主要10通貨のうちスウェーデン・クローナを除く全てに対して下げた。

  英国のEU離脱を巡り、来週開かれるEU首脳会議の前に双方が合意する可能性があると、交渉担当者らは考えている。ウォールストリート・ジャーナルが事情に詳しい複数の関係者の話として報じた。関係者の身元は明らかにしていない。ポンドは主要10通貨のうち最も堅調だった。

  米10年債利回りは3.26%近辺まで上昇したが、3.21%付近まで低下。ここ1週間で初めて下げている。

  ニューヨーク時間午後4時38分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.2%安い1ドル=112円97銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1494ドル。

  ヘイリー米国連大使が年末で退任すると伝わると、ドルは伸び悩んだ。ただ、ドルは過去2週間、堅調な地合いにある。米国債利回りの上昇基調と逃避買いが背景。

  ダラス連銀のカプラン総裁は中立水準に向けて利上げを継続するべきだとの認識を示した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は労働市場には「スラック(たるみ)がほとんどない」と発言した。

  ドルは対円で4日続落。米中の貿易関係が一段と悪化するとの懸念がドル売りにつながっている。

  取引終盤、トランプ大統領が利上げについて「そう急ぐ必要はないと思う」と話すと、ドルは下げ幅を拡大する場面もあった。

欧州時間の取引

  ドル指数は続伸し、6週間ぶり高水準近辺で推移した。米長期債相場は最近の下落基調が続いている。

原題:Dollar Wipes Out Gain as Yields Drop; Pound Climbs: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains on Steeper Curve, Pound Leads Losses: Inside G-10
Dollar Extends Losses After Trump Comments on FOMC Policy

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE