債券上昇、米債反発や日銀オペが支え-30年入札見極めムードも

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  • 長期金利は0.5bp低下の0.15%、新発30年債利回りは一時0.935%
  • 海外の利回りが低下して押し目買いが出やすい-メリル日本証

債券相場は上昇。米長期金利が約7年ぶりの高水準から低下に転じたことを受けて買いが先行。日本銀行が実施する長期ゾーン対象の国債買い入れオペの結果が需給の引き締まりを示す内容となったことも相場の下支えとなった。

  10日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比7銭高の150円08銭で取引を開始。日銀オペの結果を受けて一時150円09銭まで上昇し、その後は明日に30年債入札を控えて伸び悩む展開となり、結局は4銭高の150円05銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「海外の利回りが低下して押し目買いが出やすい。日銀のオペ減額などのサプライズがない限り、円金利は上がりにくい」と指摘。その上で、「明日の30年債入札を越えて需給がどうなるかが注目される」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.15%で寄り付き、その後も同水準で推移した。新発30年債利回りは明日に入札を控え、一時1bp低い0.935%を付けた後、0.94%に水準を戻しての展開となった。

  9日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは一時3.2594%と、2011年5月以来の水準に上昇した後は低下し、結局は3.2063%程度で引けた。米中貿易懸念や国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し下方修正などが背景。

  メリル日本証の大崎氏は、「これまでの米金利上昇を受けて、材料としてはリスクオフの方に反応しやすい。IMFの経済見通し下方修正などが出てしまうと、債券の売り材料にはならない」と言う。

日銀オペ

  日銀はこの日のオペで残存期間1年以下と5年超10年以下の長期国債を買い入れた。買い入れ額は1年以下が500億円、5-10年が4500億円と、それぞれ前回から据え置かれた。応札倍率は5-10年が2.28倍と、前回から低下。一方、1年以下は上昇した。

  メリル日本証の大崎氏は、5-10年のオペ結果について、「倍率が下がっているということは、足元の金利水準ではまだ売りたくないということだろう」と話した。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債-0.065%横ばい
10年債0.150%-0.5bp
20年債0.680%-0.5bp
30年債0.94%-0.5bp
40年債不成立
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