起債断念相次ぐ、高利回り債需要に陰り-イタリアや英離脱リスク重し

  • 欧州では8日までの1週間余りで5社が起債を見送り
  • 現在の金利では投資家は高リスク債に投資したがらず-バーセレミ氏

欧州では8日までの1週間余りで5社が起債を見送った。

  オランダの銀行、ファンランスホット・ケンペンは「市場環境を理由」に起債延期を決めたと、広報担当のロビン・ボーン氏が8日電話で述べた。事情に詳しい関係者によれば、同行は最大1億ユーロ(約130億円)のその他ティア1(AT1)債の発行を計画していた。公に話す権限がないとしてが匿名を条件に語った。AT1債は銀行債の中で最もリスクが高い。

  オーストリアのフォルクスバンク・ウィーンも先週、AT1債の起債を延期。イタリアの予算や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念に最近の米国債利回り上昇が加わり、高リスク高利回り債への投資意欲が薄れた。

  ケプラー・シュブルーのクレジット調査責任者、セバスチャン・バーセレミ氏は「現在の金利では投資家は高リスク債に投資したがらない」として、AT1債をアンダーウエートとすることを推奨。「トレンドはスプレッド拡大だ」と述べた。

  ドイツのメンテナンス会社ビルフィンガーとフランスの決済技術提供インジェニコ・グループは先週ユーロ建て債の起債を断念。フランスの銀行、マイ・マネー・バンクは9月27日にカバード債の発行を延期した。

原題:Fifth Bond Sale Pulled as Cracks Grow in Europe’s Primary Market(抜粋)

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