ドル・円は小幅下落、米中摩擦警戒でリスク回避ー113円前後

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  • 午前に112円93銭まで下落後、午後113円台に戻す
  • ドル・円は調整続く、米為替報告書控え米中摩擦警戒-Cアグリコル

東京外国為替市場でドル・円相場は小幅に下落。来週の米為替報告書の公表を控えて、米中摩擦への警戒感が強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。もっとも中国株・人民元が小反発したことに伴い、ドル・円の下げ幅は限定的だった。

  9日午後3時23分現在のドル・円相場は前日比0.1%安の1ドル=113円16銭。早朝に付けた113円24銭から一時112円93銭まで下落。その後、中国株・人民元の反発につれて113円台に戻した。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「ドル・円は当面、調整が続くと思う。来週の米為替報告書公表を控えて、米国から中国に対して厳しい内容への警戒感がある」と説明。ただ、「中国上海株・人民元が持ち直していることがドル・円のサポート要因。どんどん下値を攻めていく感じではない」とも語った。

  この日の中国市場で上海総合指数は小反発。一時0.7%高の2734.31を付けた。前日は3.7%安の2716.51と終値ベースで9月18日以来の安値で終了。人民元相場も対ドルで小反発。オフショア取引で一時1ドル=6.9090元まで人民元高・ドル安に振れた。前日には一時6.9376元と8月16日以来の人民元安水準を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が7日に今年4回目となる預金準備率の引き下げを発表したことが重しとなった。

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  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「前週末の米雇用統計、国慶節明けの中国市場での株・人民元動向、イタリア財政問題などがあり、全体的にリスク回避の円買いの流れを促した。東京市場もこうした流れを引き継いだ」と指摘。「米金利上昇は、中国が米国債を売っているとの観測がある。米為替報告書で中国を為替操作国に認定するのかは政治的な話で予想するのは無理」と語った。

  前日の海外市場でドル・円は下落。前週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことや米中摩擦などを背景に、一時112円82銭と9月27日以来の円高・ドル安水準を付けた。

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  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1479ドル。前日に一時1.1460ドルと8月20日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

  クレディ・アグリコル銀の斎藤氏は、「欧州は中国との貿易量が多く中国株・人民元安やイタリア財政問題はネガティブ要因。ユーロは弱い」と述べた。

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