Photographer: Brendon Thorne/

ヘッジファンドやETFが最も愛する銘柄、米株安局面最大の犠牲者に

  • 特にヘッジファンドによる一斉売りに要注意-UBS
  • 企業が自社株買いを控える決算発表前シーズンも株安に追い打ちか
Photographer: Brendon Thorne/

足元の株安局面で最も犠牲を強いられている銘柄は、プロ中のプロが運用しているはずのスマートマネーが向かった先だ。

  UBSグループの調査によると、米S&P500種株価指数が1%下落した先週、ヘッジファンドまたは上場投資信託(ETF)の保有割合が最も大きい銘柄の下落率はこの4倍に達した。概して株式リターンはファンドからの人気と逆相関になっている。つまり、ヘッジファンドやETFが愛する銘柄ほど下げがきついということだ。
        

  投機資金やパッシブ資金のフローに追随する戦略が足元でうまく機能していない。UBSの株式戦略責任者、キース・パーカー氏は調査で得たデータが「一斉売り」という、より大きなリスクを浮き彫りにしたとみる。特に、過去10年と比較してヘッジファンドの株式エクスポージャーが極端に大きくなっているため、こうしたファンドによる売りがとりわけ危険という。

  パーカー氏は顧客向けリポートで、「ヘッジファンドのポジション巻き戻しが目立っている」と述べ、「ロング・ショート戦略のヘッジファンドのポジションが平均を3標準偏差余り上回っており、これは巻き戻しがさらに進むリスクを表す」と付け加えた。

  先週は米10年債利回りが7年ぶり高水準に急上昇し、低金利時代が終わりを迎え株式強気相場を支える重要な柱の一つが脅かされるとの懸念が浮上、米国株はかなりの下げに見舞われた。
            

              
  ヘッジファンドやETF投資家が売りを強める一方、企業による買いは縮小。決算発表シーズンを前に自社株買いを自主的に控えるブラックアウト期間のためだ。UBSが集計したデータによれば、企業による自社株買いと配当の合計は先週140億ドル(約1兆5800億円)にとどまった。今年のピークは約400億ドル。パーカー氏は今月遅くまで株式市場の流動性環境は改善しない可能性があるとみている。
             
原題:Hedge Fund and ETF Stalwarts Squeezed Hardest in Stock Selloff(抜粋)

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