ネットフリックスが自社スタジオ保有へ-ニューメキシコ州の制作施設

  • ニューメキシコ州ABQスタジオズ買収交渉で最終的な段階
  • 年間最大1000人の雇用創出、10年で制作に10億ドル支出方針

動画ストリーミングサービスの米ネットフリックスが同社初の制作スタジオ買収に乗り出した。取得対象は映画「アベンジャーズ」や「ボーダーライン(原題:シカリオ)」の撮影に利用されたニューメキシコ州にあるスタジオで、オリジナルの映画・テレビ番組づくり増加に対応する。

  8日の発表資料によると、ネットフリックスは同州アルバカーキに8つの防音スタジオを保有するABQスタジオズ買収交渉の最終段階にある。条件は明らかにされていない。ネットフリックスは既にドラマ「チェンバース」、「メサイア」(いずれも原題)をニューメキシコで撮影しており、過去にはエミー賞受賞の「ゴッドレス」もそこで撮影した。

  買収実現後のネットフリックスは自前の防音スタジオ、創作部門、配給事業を有することになり、伝統的なハリウッド映画会社との境界がさらにぼやける。同社は映画やテレビ番組に今年80億ドル(約9000億円)程度を投じる方針だが、その資金の大半は他社が手掛けた作品に使われる。例えば、同社は「ザ・クラウン」や「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の所有権を持っていない。

  ただネットフリックスは自社で手掛けた作品を急速に増やしており、「ストレンジャー・シングス」といったヒット作品を生み出している。

  ニューメキシコ州には制作誘致を目的とした税制優遇措置がある。同州とアルバカーキ市は合わせて1450万ドルをネットフリックスに提供する。一方、同社は年間最大1000人の雇用を創出するとともに、向こう10年で制作に10億ドルを支出すると説明している。

原題:Netflix, Already a Studio in All But Name, Is Buying a Studio(抜粋)

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