トゥールビヨンが損失出した旗艦ファンドを閉鎖-10億ドル返還へ

  • カープ氏のファンドの成績は今年9月時点でマイナス3.2%と低迷
  • 「最初の3年は良好だったが、最近は期待を下回っていた」と同氏

ヘッジファンド運営会社トゥールビヨン・キャピタル・パートナーズを6年前にスタートさせたジェーソン・カープ氏は、損失を出した旗艦ファンドを閉鎖する。ブルームバーグ・ニュースが内容を把握した顧客宛ての8日の書簡によれば、10億ドル(約1130億円)余りの運用資金を投資家に年末返還する予定だ。旗艦ファンドの閉鎖は、同社のヘッジファンドモデルの実質的な破綻を意味すると受け止められる。

  カープ氏(42)は株式ヘッジファンド「トゥールビヨン・グローバル・マスター・ファンド(TGMF) 」について、運用成績は最初の3年間は良好だったが、最近は期待を下回っていたと指摘。「成功の可能性が最も高い、強く際立った優位性のある分野だけに投資する必要があるとわれわれは確信している。TGMFはそのうたい文句にもはや合致しないと考える」と説明した。

  サード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏が、ヘッジファンド業界が「決壊の初期段階」にあると述べて2年余りが経過するが、その間に石油業界で「神」と呼ばれたアンディー・ホール氏や最近ではジョン・ジェーコブソン氏がファンドの運用継続を諦め、カープ氏がその流れに加わった。

  運用成績に詳しい関係者の1人によれば、ピーク時には運用資産額が34億ドルに達したカープ氏のファンドは運用開始以降、平均プラス12.3%の年間リターンを残してきたが、今年は9月時点でマイナス3.2%と低迷。ニューヨークに拠点を置くトゥールビヨンの広報担当者は、書簡の内容以外のコメントを控えている。

原題:Tourbillon to Return $1 Billion as Hedge-Fund Closings Mount (2)(抜粋)

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