債券は下落、米金利の先高警戒感で売り圧力ー長期金利は0.155%

更新日時
  • 米10年債利回り一時3.25%台、11年5月以来の高水準
  • 米長期金利3.3%目指す展開なら円債も一段安の可能性-岡三証

債券相場は下落。長期金利は0.155%と先週付けた約2年8カ月ぶりの高水準に並んだ。米国の10年国債利回りが約7年ぶりの高水準を付けていることを背景に売り圧力が掛かった。

  9日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前営業日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.15%で取引を開始。午後には0.155%に上昇し、4日に付けた2016年1月以来の水準に並んだ。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米長期金利はどこまで上がるか試すような動きになりやすく、3.3%を目指す展開になれば、円債も一段と売られる可能性がある」と指摘。ただ、「10年債利回りが0.2%に向けて上昇する局面では、日本銀行が指し値オペを実施する可能性が意識されるため、上昇スピードは緩やかになる」とみる。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前営業日比5銭安の150円04銭で取引を開始。米長期金利がアジアの時間外取引で再び上昇基調を強めると売りが優勢となり、一時は150円00銭まで下落し、結局は8銭安の150円01銭で引けた。

  米10年債の利回りは前週末に一時3.24%台に上昇。同日に発表された9月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったものの、失業率が1969年12月以来の水準に低下したことを受けて、米利上げ継続観測につながったことが背景。週明け8日はコロンブスデーの祝日で現物債市場は休場となったが、アジア時間の取引では一時3.25%台と、2011年5月以来の高水準を付けた。

米雇用統計に関する記事はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前営業日比
2年債-0.120%+0.5bp
5年債-0.065%+0.5bp
10年債 0.155%+1.0bp
20年債 0.685%+1.0bp
30年債 0.945%+0.5bp
40年債 1.105%+0.5bp
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