米利回り曲線フラット化見通しは「誤り」-モルガンSが18年予想撤回

  • 利回りが天井を打ったという予想は間違っていたとホーンバック氏
  • フラットニング予想とともに、10年債のロング推奨も撤回

モルガン・スタンレーは、米国債の2-30年物の利回り曲線が完全にフラットニング(平たん化)するという、注目を浴びた2018年予想の一つで敗北を認めた。

  従来の予測は、米当局による緩やかな金融引き締めと今後の成長見通しの悪化が重なるとのシナリオに基づいていた。モルガン・スタンレーの金利戦略世界責任者、マシュー・ホーンバック氏は6月に、10年債利回りは5月中旬の3.12%で天井を打ち、2-10年物の利回り曲線も平たん化するとの予想を追加。10年物利回りは19年半ばにかけて2.75%を下回るとの予想に基づき、当時の2.90%水準で投資家はロング(買い持ち)とすべきだとの考えを示していた。

  10年債利回りが先週3.20%と今年の最高水準に達する中、少なくともホーンバック氏の忍耐は限界に達した。9月に32.9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで狭まった2ー30年物のスプレッド(利回り格差)は50bpを超え、同氏は5日、フラットニング予想とともにロングの推奨を撤回した。

  同氏は「Our mea culpa(われわれの誤り)」と題したリポートで、「米国債利回りが前回の年初来最高水準で天井を打ったという予想は間違っていた」と指摘し、デュレーションをロングするモルガン・スタンレーのスタンスは「利回りがこうしたレベルを突破した時点で終わった」と付け加えた。

  同氏はまた、2カ月連続で米経済指標が良好だったことから、「投資家は米当局の金融政策と将来の経済成長の双方の見通しについて見直しを迫られた」と説明した。

  利回りが上昇あるいは低下のどちらの方向に行っても、スティープニング(傾斜化)がさらに進む可能性がある。ただ、経済指標が予想を上回る状況が続けば、米金融当局者が「年末に向けて一段とタカ派姿勢」を強めると投資家は予想し始め、利回り曲線が「さらなるスティープ化へ向かうのは難しくなる」ため、それに賭けるのは時期尚早だと同氏は予想した。

原題:Morgan Stanley Offers Rates ‘Mea Culpa’, Drops Flattening Call(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE