香港が英紙FT編集者の査証更新を拒否-英米は懸念表明

  • 香港外国記者会では香港独立を唱える「民族党」創建者が8月に講演
  • マレット氏は当時の記者会会長代行だった-拒否理由の説明はない

香港政府が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の編集者ビクター・マレット氏の査証(ビザ)更新を拒否したことを受け、英国と米国の在外公館が懸念を表明した。

  更新拒否の理由についての説明はなく、FTによれば、FTグループで働くジャーナリストが香港で査証更新を拒否されたのは初めて。

ビクター・マレット氏

写真家:Paul Yeung / Bloomberg

  外国人特派員で構成する香港外国記者会(FCC)は8月、香港独立を唱える政治組織「香港民族党」を創建した陳浩天氏を講演に招いたが、これを香港・中国当局は強く批判。マレット氏はこの時、FCC会長代行だった。FCCと英国の外務・コモンウェルス事務所(FCO)は査証更新拒否の理由説明を求めている。

  FCOは「香港における高度な自治と報道の自由は生活の中心であり、全面的に尊重されなければならない」との声明を発表。米国総領事館のハービー・セーノビッツ報道官は電子メールで、査証更新拒否は非常に深刻で、中国本土で外国人ジャーナリストが直面している問題の鏡映しだと指摘、香港の憲法に相当する「香港基本法」の原則と相いれないとコメントした。

  陳氏の講演時、中国外務省は報道の自由に関する権利を悪用しているとFCCを批判し、中国を「植民地支配者」と非難した陳氏の講演内容は中国による香港統治ルールの越えてはならない一線に触れたと主張していた。香港は9月、民族党に対して活動禁止を命じた。

原題:U.K., U.S. Concerned by Hong Kong Rejection of FT Editor’s Visa(抜粋)

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