8月経常収支は2カ月連続で黒字縮小、市場予想下回る

  • 経常収支は前年比23.4%減の1兆8384億円-原油価格が上昇
  • 貿易収支は2193億円の赤字、赤字は2カ月連続

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、黒字幅が2カ月連続で縮小した。市場予想は下回った。黒字は50カ月連続。財務省が9日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比23.4%減の1兆8384億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆8896億円の黒字)
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2193億円の赤字(予想は2080億円の赤字)-2カ月連続の赤字
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は1.8%増の2兆2891億円の黒字



エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは4日付リポートで、先行きの経常収支は「どちらかといえば黒字縮小に向かいやすい」と指摘した。原油価格上昇により貿易収支が赤字化しやすいことに加え、9 月の台風や地震で関西国際空港や新千歳空港が閉鎖され訪日外国人が大幅に減少した影響を受ける。
  • 第一生命経済研究所の伊藤佑隼エコノミストは5日付リポートで、輸出停滞や原油価格上昇によって当面は貿易収支が経常黒字の縮小要因となる一方、「世界経済の拡大を背景に増加基調をたどるとみられる所得収支が下支えとなる」との見方を示した。
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