サウジアラムコIPOは21年までに実施、2兆ドル価値見込む

  • IPOは国の利益に「100%」かなうとインタビューで語る
  • 当初は今年後半のIPOを計画-SABIC出資協議で遅れ

サウジアラビアのムハンマド皇太子は、国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を2021年までに実施する方針を示し、同社には2兆ドル(約227兆円)以上の価値があるとの見方をあらためて示した。

  アラムコのIPOは、バリュエーションに対する懐疑的な見方や同社がサウジ基礎産業公社(SABIC)の支配株を取得する計画によって当初の予定から遅れているが、ムハンマド皇太子(33)の発言は、IPOを推し進める決意を示すものだ。

ムハンマド皇太子

フォトグラファー:Kevin Dietsch / Pool via Bloomberg

  皇太子はリヤドの王宮で行われたブルームバーグのインタビューでIPOの時期について、「20年の遅い時期か21年の早い時期だと考えている」と発言。「価格は投資家がその日に決定する。2兆ドルを上回ると私は考える。巨大だからだ」と述べた。

  ムハンマド皇太子が掲げるサウジ経済近代化計画「ビジョン2030」の目玉として、アラムコのIPO計画は16年に発表された。サウジ当局者は18年後半の実現に向けて「予定通りに順調だ」との発言を繰り返していたが、今年に入り、19年にずれ込むとの見通しを示した。その後間もなく、アラムコはIPO計画を保留し、代わりにSABICの過半数株取得の交渉に入った。

  ムハンマド皇太子は3日遅くに行われたインタビューで、IPOは国の利益に「100%」かなうと述べ、「サウジアラビアがアラムコIPOを取りやめた、あるいは延期した、ビジョン2030が遅れているとのうわさは誰もが耳にしている。これは正しくない」と語った。

  皇太子はアラムコIPOで株式5%を売却することで1000億ドルを調達できると期待していると述べた。これまでの最高は、中国のアリババ・グループ・ホールディングが14年に記録した250億ドル。皇太子の期待通りになれば、これを大幅に上回ることになる。

サウジアラビアのムハンマド皇太子は、国営石油会社サウジアラムコのIPOを2021年までに実施する方針を示した。ブルームバーグのStephanie Flandersが報告。

出所:ブルームバーグ)

原題:Saudi Crown Prince Vows Aramco IPO by 2021, Keeps to $2 Trillion(抜粋)

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