10月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルは反落、米雇用統計受けて荒い値動き

  5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ブルームバーグのドル指数は7営業日ぶりに下げた。9月の米雇用統計が強弱まちまちな内容になったことを受け、トレーダーは利益の確定に動いた。国債利回りの上昇と株式の下落は、資源国通貨への重しとなった。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇したが、ドル指数はマイナス圏となった。9月の雇用者数の伸びは前月より小さく、予想も下回った。天候の影響と前月統計の修正、失業率の低下といった統計の細目を消化する展開で、ユーロは発表直後の数分間に対ドルで日中安値と高値の両方を付けた。

  ニューヨーク時間午後4時47分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%安。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1522ドル。ドルは対円で0.2%安い1ドル=113円70銭。

  ポンドはこの日主要10通貨のうちドルに対する上昇率が最も大きく、日中は0.8%上げて1ポンド=1.3123ドルを付ける場面もあった。欧州連合(EU)が英国に踏み込んだ内容の自由貿易協定案を提示すると報じられ、EU離脱合意に対する期待が高まった。ポンドは週間ベースでも上昇した。

  オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルはともに米ドルに対して数年ぶりの安値。米国株安が背景となった。

欧州時間の取引

  米雇用統計の発表を控え、ドル指数が7営業日連続で上昇。ポンドは英国のEU離脱に関する合意が楽観視されて上昇したものの、米国債の下落を受けて上げ幅を縮めた。

原題:Dollar Pares Weekly Gain After U.S. Payrolls Data: Inside G-10(抜粋)
Dollar Extends Best Run This Year Before Payrolls: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株は下落、原油は4週連続高-供給不足を警戒

  米国株は週間ベースで1カ月ぶり大幅安。米国債は売りが続き、利回りは7年ぶり高水準となった。米雇用統計の内容を受け、利上げ見通しが一段と強まった。

  テクノロジー株が特に下落した。ナスダック100指数は週間ベースで3%安。米中貿易摩擦の悪化が懸念されている。S&P500種株価の産業別11指数のうち8指数が下落。ダウ工業株30種平均に採用されている銘柄の中でインテルが最も売られた。ブルームバーグが中国が極小チップを使ってハッキングを図ったと報じたことに引き続き投資家が反応した。

  • 米国株は週間ベースで1カ月ぶり大幅安
  • 米国債は続落、米雇用統計で利上げ観測
  • NY原油は週間ベースで4週連続高、供給不足を警戒
  • NY金は上昇、米雇用者数と賃金の伸びが鈍化

  S&P500種株価指数は0.6%安の2885.57。ダウ工業株30種平均は180.43ドル(0.7%)下げて 26447.05ドル。10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.23%。

  アマゾン・ドット・コムやネットフリックスなどテクノロジー株が幅広く売られた。ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「何よりも貿易懸念が材料だ。なぜならこうした企業は中国に多くを販売しているか、中国での生産量が多いからだ」と指摘した。

  9月の米雇用統計では雇用者数の伸びが前月より小さく、予想も下回った。賃金上昇率はやや鈍り、失業率は3.7%と、1969年12月以来の低水準に下げた。前月の雇用者数は大幅上方修正され、3カ月間の平均は19万人増となった。

  低失業率と前月の大幅上方修正を受け、米利上げ軌道にほとんど修正はないと投資家が受け止めたことが米国債の売りにつながった。

  オバマ前政権で米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、現在はプリンストン大学教授のアラン・クルーガー氏は、「完全雇用状態を示す統計と言ってよい」とブルームバーグテレビジョンで発言。「米金融当局の利上げ軌道が補強されるだろう」と述べた。

  原油先物相場はほぼ変わらず。週間ベースでは4週連続高となった。イランからの供給が失われる一方、サウジアラビアとロシアの生産は供給不足を回避するには不十分との懸念がある。

  ロシアのノバク・エネルギー相は、米国がイランの輸出に圧力をかけており、原油価格は今秋バレル100ドルに達する可能性があると指摘した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1バレル=74.34ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は42セント安の84.16ドル。

  金先物は上昇。米雇用統計で失業率の低下が示され、米国債利回りが7年ぶりの水準に上昇したものの、金は買われた。雇用者数と賃金の伸びが鈍化したことが重視された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1205.60ドルで終了。

原題:U.S. Stocks Fall as Treasuries Extend Slump: Markets Wrap(抜粋)
Crude Advances For Fourth Week as Supply Jitters Stoke Concern(抜粋)
Gold’s Gains in Face of Yield Surge Fuel Bets That Worst Is Past(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下落ーEU離脱見通し改善で英国債も安い

  5日の欧州債市場では、イタリア債が中期物を中心に下落。英国のEU離脱見通しが改善したことから、英国債がドイツ債に対してアンダーパフォームした。

  • イタリア債は5年-30年物の利回り曲線がフラット化。サルビーニ副首相がEUに対する批判を強め、5年債利回りは17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.62%となった
    • 先物取引は薄商いで、出来高は10日平均を60%下回った
  • ドイツ債、英国債とも朝方から下落。EUと英国の離脱合意が非常に近いとするEU関係者の見方をロイター通信が伝えた
    • EUが英国に「最も踏み込んだ」自由貿易協定案を提案する見通しだと伝わると、両国債とも安値を更新
  • 来週はユーロ圏国債の発行が減る見通し。経済指標の発表も少ない
  • ドイツ10年債利回りは前日から3bp上昇の0.56%、フランス10年債利回りは2bp上げて0.90%、イタリア10年債利回りは9bp高い3.42%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Lead EGB Declines; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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