債券上昇、超長期債に買い戻しの動き-円安一服と株安が追い風に

  • 先物は13銭高の150円09銭で高値引け、超長期利回りが軒並み低下
  • 20年債や30年債に買い戻し、銀行勢の押し目買いも-パインブリッジ

債券相場は上昇。国内株式相場の下落や円安・ドル高の一服、日本銀行が実施した超長期ゾーンの国債買い入れオペの結果を受けて、前日に大きく売り込まれた超長期債を中心に買い戻しの動きが強まった。

  5日の現物債市場で新発20年物の165回債利回りは0.675%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低下した。新発30年物の59回債利回りは1.5bp低下の0.935%、新発40年物11回債利回りは1bp低下の1.10%に下げた。前日は20年債利回りが昨年2月以来、30年と40年債利回りは2016年2月以来の高水準を付けた。長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは0.5bp低い0.15%で推移した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は「これまで売られてきた20年債や30年債を中心に、買い戻しの動きが出ている。銀行勢などは20年債の押し目買いを淡々と進めている」と指摘。10年債の0.15%、30年債の0.95%付近では投資家の買いが入る姿が見えてきた」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比5銭高の150円01銭で取引を開始。徐々に買いが優勢となり、結局は13銭高の150円09銭と、この日の高値で引けた。 

  外国為替市場の円相場は1ドル=113円台後半を中心に推移。前日には114円55銭と昨年11月以来の円安・ドル高水準を付けた。2日に1991年以来の高値を記録した日経平均株価は半月ぶりの安値で引けた。米10年物国債利回りは前日に3.23%と2011年5月以来の高水準を付けた後に低下し、5日の時間外取引では3.19%前後で推移している。

  市場関係者は米労働省が日本時間の今夜発表する9月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月より18万5000人増えると予想している。パインブリッジの松川氏は「そこそこ強い数字になることは、すでに相場に織り込まれている」と指摘した。

国債買い入れオペ

  日銀はこの日、残存期間10年超25年以下と25年超の長期国債を対象に買い入れオペを実施。市場の需給状況を映す応札倍率は10年超25年以下が2.01倍と5月末以来の水準に低下し、金融機関の売却意欲の後退を示唆した。25年超は3.88倍だった。

過去の国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.120%-0.5bp
5年債-0.065%-0.5bp
10年債 0.150%-0.5bp
20年債 0.675%-1.5bp
30年債 0.935%-1.5bp
40年債 1.100%-1.0bp
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