Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米中通商対立の恐怖、中国株は過剰に織り込み

  • 米国へのエクスポージャーが大きい中国銘柄がアンダーパフォーム
  • 貿易摩擦に対する米国株の反応鈍く、ゴールドマンの見方と整合的
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

ドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利して以降、米国とビジネス上の関わりが深い中国企業の株価は、現地株式相場を45%アンダーパフォームしている。恐らく貿易摩擦による影響を過剰に織り込んでいると、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。

  ブライアン・チェン、ブレーク・テーラー、デービッド・メリクル各氏らゴールドマンのアナリストは4日のリポートで、米中の通商対立について「より悪い結果による経済的インパクトを踏まえても、中国株の下落が大きくなっているように見える」と分析。「この数カ月は米国へのエクスポージャーを持つ銘柄が著しくアンダーパフォームし、市場全般の反応も強くなっている」と記した。

  米中貿易摩擦が5月に激しくなってから、米国へのエクスポージャーが大きい中国銘柄は市場全般を15%下回っているとゴールドマンは指摘。中国本土株の指標、上海総合指数は6月に弱気相場入りした。

  同行によれば、アジア市場への米中対立の影響も行き過ぎのようだ。「市場の反応は下振れリスクを踏まえた動きのようだが、中国を迂回(うかい)する米国の貿易需要がアジアの輸出を促す潜在的な恩恵を織り込み切れていない可能性がある」と記述した。

  貿易摩擦に対する米国株の反応が薄くなっているほか、中国との結びつきが強い銘柄の伸び悩みもそれほどではなく、ゴールドマンは「米経済へのマクロ経済上の影響は限定的とのわれわれの見通しとおおむね整合的だ」とコメントした。

原題:Goldman Says Trade-Fear Driven Slide in China Has Gone Too Far(抜粋)

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