ドルは113円台後半、米雇用統計で賃金見極めへ-米金利・株価動向注視

更新日時
  • 三連休前の仲値需要で一時114円台回復、その後伸び悩む
  • 米金利上昇が株価急落もたらすのか確認-みずほ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台後半を中心に推移。前日に米国株下落を受けてドル高が一服した流れが継続。海外時間に米雇用統計の発表を控えて、賃金インフレ動向を見極めようとする様子見ムードが広がった。

  午後3時47分現在のドル・円は前日比ほぼ変わらずの113円90銭。三連休前の「五・十日(ごとおび)」で、国内輸入企業などのドル買い需要が意識される中、仲値に向けて114円10銭まで上昇。その後は伸び悩み、113円85銭まで戻した後は小動きとなった。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「米雇用統計もあるし、株式市場も調整のようなモードに入ってきており、米金利上昇が株価の急落をもたらすのかを確認しながら、ドル・円はもみ合う展開」と説明。もっとも、「ここ1カ月のドル・円の上昇はかなり急激だったので、来るべき調整が来たなという程度。これでもう上昇が終わったという感じではない」と話した。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、この日の米国時間に発表のある9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比18万5000人増、失業率は2000年以来の低水準が見込まれている。注目の平均時給は前年比2.8%増の予想。8月は同2.9%増と09年5月以来の大幅な伸びとなった。

  今週は米金利の急伸を背景にドル・円が11カ月ぶりに114円台を回復し、4日の東京市場では一時114円55銭まで上昇した。一方、同日の米国市場では米10年債利回りが一時7年ぶりに3.2%を上回ったことを受けて、S&P500種株価指数が9月10日以来の安値に下落。ドル・円も113円63銭まで反落した。

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長は、「ここまで金利上昇をやっている相場なので、いったん雇用統計が予想通りであれば、初動では金利の買い戻しが入り、ドル高も一服する可能性はあるが、腰の強さという意味ではこの相場はまだ続く」と予想。昨日のドル・円反落で短期のポジションも相応に軽くなったとみられ、雇用統計が悪くなければ、「いよいよ115円に向けた相場が週またぎで期待できる」と話した。

  ユーロ・ドルは1ユーロ=1.1500ドル付近で弱含み。一方、アジア株の下落を背景にオセアニア通貨は続落し、対ドルで2016年2月以来の安値を更新した。

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