イタリア政府、中国の「一帯一路」構想に参加か-前政権から方針転換

  • 両国は覚書の策定を進めていると経済発展省のジェラーチ次官が説明
  • 中国からの投資を抑制するEUの取り組みに打撃となる可能性

イタリア政府は、戦略的セクターへの中国の投資を抑制する前政権の方針を撤回し、中国の世界的なインフラ計画に協力を申し出ることで同国政府との関係強化を図っている。

  経済発展省のジェラーチ次官はローマのオフィスで取材に応じ、イタリアが鉄道や航空・宇宙、文化などの分野で中国が提唱する広域経済圏構想「一帯一路」に参加することを盛り込んだ覚書の策定を両国が進めていることを明らかにした。

ジェンティローニ前首相

フォトグラファー:Dario Pignatelli / Bloomberg

  ジェラーチ氏は「われわれの中国に対する姿勢は前政権とは極めて異なる。これまでのように同国を無視しようとはしていない」と述べた。

  イタリアのポピュリスト連立政権は中国に接近する一方、欧州連合(EU)諸国との関係が悪化する恐れがある。ジェンティローニ前政権は重要なインフラや戦略的企業への中国の投資を抑制するEU全体の取り組みで、ドイツやフランスと共に最前線に立っていた。

  ジェラーチ氏は「28の加盟国にはそれぞれの異なる権益がある」として、外部からの投資に対する審査を強化するEUの方針を支持していないと指摘。むしろ、イタリアは「EUや北大西洋条約機構(NATO)との既存の枠組みの中で」中国とのビジネスを推し進めていくとの方針を示した。

Belt and Road

China’s modern-day adaptation of the Silk Road aims to revive, and extend, the ancient routes

Source: Belt and Road Portal, China's National Development and Reform Commission

原題:Italy Pivots to China in Blow to EU Efforts to Keep Its Distance(抜粋)

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