ロシュの血友病治療薬、米FDA承認で一段と広範な市場に展開可能に

  • 血液凝固第8因子に対する抗体保有しない血友病A患者向け処方承認
  • 市場は2022年までに1兆4300億円相当に上る可能性がある

米食品医薬品局(FDA)は4日、ロシュ・ホールディングの血友病治療薬ヘムリブラ(一般名:エミシズマブ)について、血液凝固第8因子に対するインヒビター(抗体)を保有しない血友病A患者向けの処方を承認した。

  これにより同社は、血友病患者のうち最も広範なグループへの治療薬販売が可能となり、後発薬の追い上げを受けるがん治療薬などから軸足を移し、シャイアーやバイエルが主力とする領域にさらなる攻勢を仕掛ける手掛かりを得た。

  血液凝固第8因子へのインヒビターを保有する血友病A患者向けにはFDAが昨年、ヘムリブラを承認し、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)も今年、承認勧告していた。インヒビターを保有しない血友病A患者は血友病治療薬市場で最大部分を占め、同市場は2022年までに126億ドル(約1兆4300億円)相当に上る可能性がある。

  ロシュによれば、ヘムリブラのコストは血液凝固第8因子へのインヒビターを保有しない血友病A患者と保有する血友病A患者で同じという。ブルームバーグが調査したアナリスト8人は、年間販売額が22年までに26億ドルに達する可能性があるとの推計を示した。

原題:Roche’s Hemlibra Wins U.S. Nod for Most Hemophilia Patients (1)(抜粋)

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