Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

日本株は3日続落、米金利高止まりと円安一服ー輸出、素材中心下げる

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  • 米10年債利回り一時7年ぶりの3.2%超、米テクノロジー株安も
  • 3連休控えポジション調整、米雇用統計や国慶節明け中国株注視
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

5日の東京株式相場は3日続落。米国長期金利の高止まりで景気、新興国市場への悪影響が懸念され、為替の円安一服、米テクノロジー株の下落もマイナスに作用した。電機や機械など輸出株、化学や非鉄金属、繊維など素材株、鉱業や石油など資源株が安い。

  TOPIXの終値は前日比8.54ポイント(0.5%)安の1792.65と9月20日以来、約2週ぶりの1800ポイント割れ。日経平均株価は191円90銭(0.8%)安の2万3783円72銭。3日続落は両指数とも9月7日以来、1カ月ぶり。

  SMBC信託銀行投資調査部の佐溝将司マーケットアナリストは、「米国長期金利の騰勢を受け、株価上昇の背景にあった好景気と低金利の共存が崩れるスピードが高まっている」と指摘。日本時間今夜に発表される米雇用統計や来週発表の物価指標が予想通りなら、金利上昇はいったん落ち着くか少し戻すとみるが、「逆に予想を上回る強めの数字なら上昇に拍車が掛かるため、2月の株価急落の記憶が残る中、株式のポジションを外す動きになりやすい」と話していた。

東証内

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  4日の米10年債利回りは3.19%と1ベーシスポイント上昇し、一時7年ぶりに3.2%を上回った。全体的にリスク資産圧縮の動きが広がり、米国株はテクノロジー株比率の高いナスダック総合指数が1.8%安。中国はサーバーにマイクロチップを埋め込み、米企業をハッキングしていたと伝わる材料もあった。

  このほか、在庫の積み上がりでニューヨーク原油先物は2.7%安の1バレル=74.33ドルと反落。MSCIエマージング・マーケット・インデックスは2.4%安と下落率は2月6日(2.7%)以来、8カ月ぶりの大きさだった。きょうのドル・円は一時1ドル=113円80銭台と、前日の日本株終値時点114円32銭からドル安・円高に振れた。

  週末の日本株は海外市場や為替動向を嫌気し、朝方から輸出、素材セクター中心に売りが優勢で、TOPIXは一時10ポイント超、日経平均は200円以上下落。ドル・円が一時1ドル=114円台に戻したほか、金融株の終日堅調な動きが支え、下げ渋る場面もあったが、プラス圏に浮上するまでの勢いはなかった。岩井コスモ証券投資調査部の有沢正一部長は、米長期金利の上昇で「アジア市場を中心に新興国経済への影響を警戒している」と言う。日本市場があすから3連休に入る中、米国の雇用統計や国慶節明けの中国株動向も見極めたいとしていた。

  • 東証1部33業種は非鉄金属、化学、鉱業、金属製品、石油・石炭製品、電機、機械、繊維、鉄鋼など25業種が下落、上昇は銀行、その他金融、証券・商品先物取引、電気・ガス、保険など8業種
  • 売買代金上位では、野村証券が業績予想と目標株価を下げた東京エレクトロン、メリルリンチ日本証券が投資判断を下げた住友化学や東ソーも安い、モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を下げたSUMCOのほか、村田製作所やTDK、資生堂も売られた
  • 半面、上期利益が上振れ、SMBC日興証券がポジティブと評価したユニー・ファミリーマートホールディングスが高い、大和証券が大手銀行株の投資判断を強気に上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループは堅調
  • 東証1部の売買高は14億8905万株、売買代金は2兆7769億円、値上がり銘柄数は536、値下がりは1506
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