マディー・ウォーターズが加マニュライフをショート、裁判リスクで

  • カナダの保険会社マニュライフの株価、ブロック氏の発言受け急落
  • ヘッジファンドとの裁判は90年代の「不手際の問題」-ブロック氏

著名空売り投資家カーソン・ブロック氏率いるマディ・ウォーターズが最新の標的を見つけた。カナダの保険会社マニュライフ・ファイナンシャルだ。

  ブロック氏は4日、マニュライフのショート・ポジションを公表。生命保険子会社とヘッジファンドとの訴訟の正式事実審理入りが決まり、それが数十億ドルの損失計上につながる可能性があると指摘した。ブロック氏は年内の評決を予想しているが、マニュライフ側はブロック氏の見方に異議を表明した。

  この訴訟はヘッジファンドのモステン・インベストメントが起こしたもの。モステンは保有する1997年のユニバーサル生命保険契約に基づき、マニュライフへの無制限の預金が認められ、年間4%以上の金利を得られると主張している。マディー・ウォーターズはリポートで、この裁判がマニュライフに突き付ける重大なリスクを投資家は認識していないと指摘。ブロック氏はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで「1990年代からの不手際による問題のようだ」と語った。

マニュライフに対しショートポジションを取る理由を説明するブロック氏

出所:ブルームバーグ)

  マニュライフは、モステンの立場は「法的に根拠がない」と反論し、「ユニバーサル生命保険を購入する顧客とその保険証書を発行する保険会社は、その証書が預金や証券契約として機能することを決して意図していなかったと確信する」との立場を声明で明らかにした。

  マニュライフの株価はブロック氏の発言を受けて一時4.1%下落し、2016年以来の安値を付けた。

原題:Muddy Waters Shorts Manulife on Risks in Hedge Fund Trial (3)(抜粋)

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