メキシコ中銀:政策金利を据え置き-行動する姿勢は示唆

  • 中銀は政策金利スタンスを維持あるいは引き締める用意がある
  • 政策委員会メンバーのうち1人は利上げを主張

メキシコ銀行(中央銀行)は4日、政策金利を7.75%に据え置くことを決めた。インフレ加速は一時的にとどまると予想する一方、物価目標の確実な達成に向けて必要な措置を講じると表明した。

  据え置きの決定はブルームバーグが調査したエコノミスト28人のうち26人が予想していた。2人は0.25ポイントの利上げを見込んでいた。決定とともに発表された声明によると、政策委員会のメンバー1人は利上げを主張した。7.75%の政策金利は約10年ぶりの高水準。

  9月30日に米国、カナダとの貿易交渉が妥結したことで、メキシコ経済の下振れリスクは後退し、ペソや市場に好影響がもたらされる可能性があるが、メキシコは海外の金融引き締めリスクに特徴付けられる複雑な環境に直面していると、政策当局者らは指摘した。既にメキシコ中銀はこの3年間に政策金利を2倍余り引き上げている。

  政策委員会は今後、3%の目標に物価上昇率を鈍化させる方向で金融政策スタンスを維持または引き締める用意をしつつ、ペソ相場が物価に与える影響や米金融当局と比較したメキシコの金融政策スタンス、経済のスラック(たるみ)の度合いを見極める意向を示した。

  XPインベストメンツ(ニューヨーク)のマクロストラテジスト、アルバロ・モリカ氏は「政策委員1人が0.25ポイントの利上げを主張して意見が分かれたことや、近い将来に再び行動するか少なくとも現行の金融政策スタンスを維持する可能性を残した文言を考慮すると、今回の声明は一段とタカ派的な印象だ」と指摘した。

  決定を受けた後もペソ相場は下げ基調を維持した。午後の取引でペソは0.4%安の1ドル=19.1232ペソ。

原題:Banxico Leaves Key Rate Unchanged, Signals Ability to Act (1)(抜粋)

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