10月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数は今年最長6日続伸、資源国通貨が下げ

  米雇用統計の発表を翌日に控えた4日のニューヨーク外国為替市場で、ブルームバーグのドル指数は今年最長の6営業日続伸。世界的な国債利回りの上昇と米中貿易摩擦への懸念から、資源国通貨は値下がりした。

  ドルは新興国と資源国の通貨に対して値上がりした一方、円とポンドに対しては大きく下げた。この日はハイテク株と石油関連株が軟調。米中貿易摩擦への懸念拡大を受けて、米10年債利回りは伸び悩んだ。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対円で0.5%安い1ドル=113円94銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1515ドル。

  ユーロはドルに対し反発。欧州連合(EU)のトゥスク大統領が英国のEU離脱での合意を真剣に考えていると述べた後、上げ幅を拡大した。またポンドも対ドルで上昇。アイルランド国境問題が良い方向に向かっているとのEU当局者発言が伝わった。

欧州時間の取引

  ドル指数が6日続伸。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言を受けた米国債利回り上昇と、9月の米雇用統計が力強い内容になるとの期待がドルを支えた。米10年債利回りは一時3.23%を付けた。
原題:Dollar Posts Best Run of the Year as Yields Rise: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains as Traders Price in Stronger Payrolls: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株下落、国債利回り上昇-ハイテク株が安い

  米国株は下落し、ボラティリティーが上昇した。米国債は売られ、利回りは数年来の高水準をつけた。

  S&P500種株価指数は3週ぶり安値に下げた。産業別11指数のうち9指数が下落。10年債利回りは7年ぶりに3.2%を一時上回り、株式市場で高配当利回り銘柄が売られた。テクノロジー株が特に下げ、ナスダック100指数は6月以来の大幅安となった。中国がマイクロチップを使って米国企業をハッキングしていたとのブルームバーグの報道が売り材料となった。

  • 米国株は下落、ボラティリティーが上昇
  • 米国債は下落、10年債利回りは一時3.2%超
  • NY原油は大幅反落、米石油受け渡し拠点の在庫増を嫌気
  • NY金は続落、ドルや国債利回りの上昇で需要減退

 
  S&P500種株価指数は0.8%安の2901.61。ダウ工業株30種平均は200.91ドル(0.8%)下げて26627.48ドル。10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.19%。

  プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフグローバルエコノミスト、ボブ・バウア氏は「10年債利回りは、年内か来年初めに3.5%に達するとみている。そうなれば株式市場にとって大きな問題になるだろう」と述べた。

  米国経済の強さを裏付ける経済統計が米国債の売りを誘発し、利回りは一気に押し上げられた。北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定合意を好感し、株価を押し上げていた投資家にも動揺が広がった。

  さらに米中関係も緊張が高まっている兆しが見られ、貿易摩擦は悪化する恐れがある。ペンス米副大統領は中国が米国の選挙に介入していると主張。米政府高官の発言としては、過去に例を見ない強硬な表現で中国批判を展開した。アリババ・グループ・ホールディングの共同創設者で会長の馬雲(ジャック・マー)氏は、関税問題が商取引を破壊すると警告していた。

  原油先物相場は大幅反落。米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫がさらに積み上がっていたことが、ジェンスケープの報告資料で分かったと関係者が明らかにした。米エネルギー省が前日発表した統計でも大幅な在庫増が示されていた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は2.08ドル安の1バレル=74.33ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.71ドル安の84.58ドル。

  金先物相場は続落。4営業日のうち3日で下落した。ドルの戻しや米国債利回り上昇で、金の需要が後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1201.60ドルで終了。
原題:Stocks Slide on Treasury Yield Worries, Tech Rout: Markets Wrap(抜粋)
Crude Tumbles Most in Seven Weeks as American Stockpiles Swell(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Fall as Dollar Strengthens, Yields Rise(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が米国債につれ安、米利上げ見通しが相場圧迫

  4日の欧州債市場では、5-10年債を中心にユーロ圏国債が下落した。供給や、米利上げ見通しに対する再評価が相場を圧迫した。

  • イタリア債は朝方の上昇を消し、不安定な値動き
  • ドイツ債は米国債につれ安。米国債は3日発表の米ISM非製造業景況指数が強い内容だったほか、パウエルFRB議長が中立金利水準を超えて利上げを進める可能性があると発言したことで下げが始まった
    • スペインとフランスの国債入札に対する需要はまちまち
  • 英10年債はドイツ債と米国債に対してアンダーパフォーム。低調な5年債入札も響いた
  • ドイツ10年債利回りは前日から6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.54%、フランス10年債利回りは5bp上げて0.87%、イタリア10年債利回りは変わらずの3.31%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Core EGBs Lead Declines, BTPs Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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