インドネシア経済は97年よりずっと力強い、通貨安が力の源泉-世銀

  • 力強いファンダメンタルズと適切な政策対応機能がある
  • 世銀カントリーディレクターのチャベス氏が声明で指摘

世界銀行は4日、1997年のアジア金融危機時と比べインドネシア経済はずっと力強く、通貨ルピアの弱さがそうした強さを生みだすとの認識を示した。

  世銀のインドネシア・東ティモール担当カントリーディレクター、ロドリゴ・チャベス氏は声明で、「今の柔軟な為替相場」の中での緩やかな通貨下落は輸入コストを押し上げる一方で、より安価な輸出を可能にしており、「こうした要素が経常赤字を自動的に減らす」とコメントした。

  新興市場に広がる混乱で、インドネシアはアジアで最大級の打撃を受けている。ルピアは今週、アジア通貨危機以来の1ドル=1万5000ルピア台に下落。政府は経常赤字を抑制するため輸入抑制策を含めた措置を強化している。

  チャベス氏は今年のインドネシア当局による対応を「迅速かつ断固たるもので、協調的だ」と称賛。インフレ率が目標の範囲内にあるにもかかわらずインドネシア銀行(中央銀行)が政策金利を引き上げたことに言及した。

  「リスクは国外からやって来ている。インドネシアには力強いファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)と十分な政策対応機能があることをはっきりさせたい」と強調。「この点に関して2018年は1997年でもなければ2013年でもないことは明白な事実だ。インドネシアは今、過去と比べずっと力強い状況にある」と論じた。

原題:Indonesia’s Weak Currency a Source of Strength, World Bank Says(抜粋)

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