貿易戦争から得た投資の教訓、「質を重視せよ」-ファンドマネジャー

  • BNPパリバ・アセットのクウォン氏、テクノロジー株の保有削減
  • 第4四半期の日本株、アジアをアウトパフォームし続ける可能性

BNPパリバ・アセット・マネジメントのアジア太平洋株式責任者、アーサー・クウォン氏は、米国と中国の貿易紛争を通じて教訓を得た。その教訓とは、「質に焦点を絞り、アジア投資ブームは忘れよ」ということだ。

  21億ドル(約2400億円)の運用に携わるクウォン氏によれば、保護主義が強まる中、簡単には置き換えることができない品質の高い製品を作る企業だけが成功し得る。こうした輸出企業は価格交渉で優位に立つことが可能だ。「価格や販売チャネル、流通ネットワークではなく、まさに品質が問題だ」と述べる同氏は、製品の改良に集中して取り組む企業の株価は「テクノロジー株をアウトパフォームする」と予想した。

  こうした状況を踏まえてクウォン氏は、製品の拡充や機能向上に資金を投じる割安で手元資金が豊富な企業、中でも中国企業の株式を積み上げ始めている。同氏は個別銘柄の名前を挙げるのを控える一方、これらの銘柄が生活必需品やヘルスケア、保険セクターに属していると説明。同時にここ数カ月は、規制の逆風が一段と強まる恐れがあるとして、インターネット関連株の保有を減らしたという。

    

  日本株についてクウォン氏は、日経平均株価が今週27年ぶりの高値を付けた手掛かりは、投資避難先としての性質や消費者心理の回復だけではないと指摘。日本企業の質の高い製品に加え、日本は関税引き上げに堪え得るという投資家の信頼感が株高の大きな要因だと説明した。
       
  同氏はまた、日本が世界貿易で市場シェアを若干取り戻すと予想。10-12月(第4四半期)の日本株はアジア諸国を上回るパフォーマンスを続けるとみている。

原題:A Fund Manager’s Lesson From Trade War: Time to Focus on Quality(抜粋)

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