インドネシアとタイ、資本流出増大なら借り換えリスクに直面も-世銀

  • 流動性リスクが支払い能力のリスクに転じる公算は小さい
  • 世銀の18年成長率見通し:インドネシアは引き下げ、タイ引き上げ

新興アジアからの資本流出が増えれば、域内の企業や政府の外貨建て債借り換えが一段と難しくなる恐れがあり、インドネシアとタイが最も大きなリスクにさらされる。世界銀行が4日指摘した。

  世銀は最新の報告書で、資本流出が「企業で事業運営と返済能力に対して、ソブリンでは赤字ファイナンスや債務の持続可能性に破壊的な影響をもたらす公算」があると分析。

  「タイとインドネシアが抱える短期債務の大きさを踏まえれば、両国でロールオーバーのリスクが深刻になる可能性がある」ものの、「いずれの国でも流動性リスクが支払い能力のリスクに転じる公算は小さい。外債水準が比較的低いことや金融セクターにおける力強い自己資本比率と流動性、潤沢な金融・財政のバッファーがあるためだ」と論じた。

  外国人投資家による今年の売越額はタイ株が66億ドル(約7550億円)、インドネシア株は約37億ドル。世銀は同日発表した新たな2018年成長率見通しで、インドネシアとマレーシア、フィリピンについては下方修正する一方で、タイとベトナムの予想を引き上げた。

原題:World Bank Warns of Debt Rollover Risk in Indonesia, Thailand(抜粋)

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