イタリア債スプレッド300bpに拡大も-赤字に成長頭打ち、QE終了

  • 2019年財政赤字目標を受けて、HSBCが拡大方向に見通しを修正
  • ゴールドマンは5月以降のレンジ(220-300bp)の上半分予想

イタリア債を取り巻く状況は、好転する前に悪化が続く可能性が高い。先週発表された国内総生産(GDP)比2.4%という2019年財政赤字目標は市場を動揺させたが、HSBCホールディングスはそれを踏まえて見方を変えた。

  HSBCの債券ストラテジスト、クリス・アットフィールド氏は、イタリア10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)が拡大する方向に年末見通しを修正し、300ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と予想。8月7日時点では230bpと見込んでいた。従来の予測はイタリアの予算が「当初懸念されたほど市場を不安にさせない」という前提に基づいていた。今月3日時点のイタリア国債のスプレッドは280bp前後。

  一方、JPモルガン・アセット・マネジメントのマネーマネジャー、ダイアナ・アモア氏は「財政赤字比率2.4%や欧州の成長のピークが過ぎたと思われる状況、欧州中央銀行(ECB)が債券購入をもはや行わないこと」を考え合わせると、280-290bp前後というスプレッドは、まだ十分魅力的でないとの認識を示した。

  ゴールドマン・サックス・グループのアレッシオ・リッツィ氏を中心とする金利ストラテジストらは、イタリア国債のスプレッドが5月以降のレンジ(220-300bp)の上半分にとどまると予想している。

原題:Italy Bond Turmoil Far From Over for HSBC as EU Tensions Linger(抜粋)

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