世界最大の政府系ファンド、石油・天然ガス株売却へ論拠固め

  • 石油・天然ガス株投資で4.3兆円のマイナス-ノルウェーSWF
  • 議会は売却承認に傾く-政府任命委員会が反対するよう勧告でも

ノルウェーの1兆ドル(約114兆円)規模の政府系ファンド(SWF)は、多量に保有している石油・天然ガス株の売却に向け、各方面を説得する論拠を固めつつある。

  同SWFのイングベ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)は先月の有力議員らへの説明で、過去10年間に石油・天然ガス株に投資していなかった場合、3080億ノルウェー・クローネ(約4兆2700億円)だけ利益は増していたと述べた。説明文書をブルームバーグが入手した。

  同SWFは昨年、石油へのエクスポージャーを縮小するため、石油・天然ガス株を処分する意向を表明、市場を驚かせた。現在、同SWFが保有する約400億ドル相当のこれら銘柄をどうすべきかについてノルウェー国内で議論が巻き起こっており、そうした中でこれまで公表されていなかった上述の3080億クローネという数字が明らかにされた。

  ノルウェー議会は売却計画承認の方向に傾いているが、連立政党内の2大与党はこれまでのところ態度を明らかにしていない。政府が任命した特別委員会は今年8月、石油・天然ガス株を売却しても、原油値下がりの影響をごくわずかしか緩和できないとして、売却計画に反対するよう勧告した。

原題:World’s Biggest Wealth Fund Beefs Up Case for Dumping Oil Stocks(抜粋)

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