Photographer: Tomohiro Ohsumi

ドル・円は反落、米金利高で11カ月ぶり高値更新後伸び悩む-株安重し

更新日時
  • 朝方に付けた昨年11月来高値114円55銭から一時114円22銭まで下落
  • ドル・円の下げはちょっとした調整の動き-外為オンライン
Photographer: Tomohiro Ohsumi

東京外国為替市場のドル・円相場は反落。良好な米経済指標やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を背景とした米金利上昇を受けて約11カ月ぶりの高値を更新した後は、日本株の下落が重しとなり売りに押された。

  4日午後3時37分現在、ドル・円は前日比0.2%安の1ドル=114円30銭。朝方に114円55銭と2017年11月6日以来のドル高・円安水準を付けた。その後はプラス圏で推移していた日本株が下落に転じたのに連れて、一時114円22銭まで下落した。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円について「きょうの下げはちょっとした調整の動き。株価がプラス圏で始まった後、マイナス圏に転じたことから円高・ドル安に振れた」と指摘。「もっとも、米中貿易問題もどこ吹く風。いずれ115円を目指すと思う」と述べた。
  
  4日の東京株式市場では、日経平均株価は上昇して始まった後で下落に転じ、前日比135円34銭(0.6%)安の2万3975円62銭で取引を終えた。

  パウエルFRB議長は3日、「中立的な金利水準へとわれわれは徐々に向かっている」と指摘。「われわれは中立を超えるかもしれない。しかし、現時点では恐らく中立金利まで長い道のりがある」と述べた。

パウエルFRB議長の発言に関する記事はこちらをご覧ください

  米10年債利回りは4日の時間外取引で一時5ベーシスポイント(bp)高の3.23%程度と11年以来の高水準を付けた。

  FXプライムbyGMOの上田眞理人常務取締役は、朝方のドル・円上昇について「米金利上昇主導でのドル買い。米ADP雇用統計・供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が良かったほか、パウエルFRB議長発言もある」と説明。もっとも、「トランプ大統領のスキャンダル、英国の欧州連合(EU)離脱交渉、米中の争いなど不安材料はある」と語った。

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  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1484ドル。一時1.1464ドルと8月20日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた後、値を戻した。

  外為オンラインの佐藤氏は、「イタリア財政問題の混乱は長引きそうだ。イタリアは予算修正に応じているが、ギリシャと違って経済規模が大きい。ドル高基調の中、ユーロは売られやすい」と語った。

  イタリア政府は3日、19年の財政赤字目標を対国内総生産(GDP)比2.4%とし、20年と21年には同比率をそれぞれ2.1%、1.8%に引き下げる方針を表明した。先週は、19-21年の財政赤字目標をいずれも2.4%とする方針を示していた。  

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