米国、ロシアの新型ミサイルを「排除」と警告-INF条約違反を主張

  • 米国のハチソンNATO大使は「対策」必要と示唆
  • NATOのストルテンベルグ事務総長も同様の懸念示す

Vladimir Putin, Russia's president.

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

ロシア政府が兵力削減の国際公約を果たさなければ、米国はロシアの新型ミサイルを標的とする軍事行動も辞さないと警告した。  

  北大西洋条約機構(NATO)の国防相理事会は3日、中距離核戦力(INF)全廃条約に違反してロシアが中距離弾道ミサイルシステムを構築しつつあるとの懸念を巡り協議した。その前日には米国のハチソンNATO大使が「対策」が必要になるかもしれないと示唆していた。

米国のハチソンNATO大使

写真家:John Thys / AFP via Getty Images

  同大使は2日、ロシアが「数年間」にわたり米国が示した条約違反の証拠を認めることを拒んでいるとブリュッセルで記者団に説明し、「この問題でロシアをテーブルに着かせる別のやり方を探る必要がある」と主張。「条約に反してロシアが開発を進めているミサイルを排除するという対策になるだろう」と述べた。

  この発言について同大使はその後のツイートで、「ロシアに対する先制攻撃について話したわけではない。ロシアはINF条約に立ち返るべきであり、そうでなければ米国とNATOの利益を守るため、われわれの能力を釣り合わせる必要が生じると言いたかったのだ」とコメントした。

  NATOのストルテンベルグ事務総長もロシアの新しい地上発射型巡航ミサイル「9M729」に触れ、条約順守を巡り同じような懸念を示した。ロシアは最近まで同ミサイルの存在を認めなかった。

  ロシアのタス通信によれば、同国のリャブコフ外務次官は9M729の実験はINF条約が対象とする距離で行われたことはないと語った。

原題:U.S. Warns Russia It Could ‘Take Out’ Missiles in Dispute (3)(抜粋)

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