「清廉潔白」買われ起用された南アのネネ財務相、グプタ家訪問認める

  • ネネ財務相は反汚職委員会の審問に書面で回答した
  • グプタ兄弟は政治介入で問われており政権にとっては打撃

南アフリカ共和国のラマポーザ大統領は前政権の汚職スキャンダルに失望した国民の信用を取り戻すため、ヌシュランシュラ・ネネ氏を財務相に起用したが、同氏はグプタ家を数回にわたり訪問したことがあると認め、これまでの発言を一転させた。グプタ兄弟と交友関係を持つズマ前大統領は収賄や恐喝などで起訴され、グプタ兄弟は政治介入で問われており、政権にとっては打撃となる。

  ネネ財務相は3日、反汚職委員会の審問に書面で回答。ヨハネスブルク郊外サクソンウォルドに住むグプタ家を訪問したことがあると証言した。これまでは地元の放送局に対し、グプタ兄弟とは公の集まりでたまたま会ったことがあるだけだと話していた。

 

ネネ財務相

写真家:Waldo Swiegers / Bloomberg

  ヨハネスブルクを拠点とする政治アナリスト、ラルフ・マセクガ氏は「偶然会っただけだとしていたのが、今は家にも行ったことがあると言う。非常に重要な点で話のトーンが変わっており、疑問を抱き始めるのは当然だ」と述べ、「辞任には相当しないと思うが、調査を認めることが重要だ」と指摘。ネネ氏は「清廉潔白な人物として起用されたが、そうしたイメージはもはや失われたかもしれない」と話した。

  ズマ政権を引き継いだラマポーザ大統領は2月、ネネ氏の財務相再登板を決めた。同氏は2015年12月まで財務相を務めていたが、当時のズマ大統領により解任された。ネネ氏は審問でズマ氏肝いりのプロジェクトだったロシアとの巨額原子力事業に署名しなかったことで更迭されたと説明。「署名しないことが正しいと知っていたため踏みとどまった」と主張した。

  ネネ氏によれば、同氏は財務次官時代にサクソンウォルドのグプタ家を4回訪れた。こうした訪問を「経済におけるさまざまな利害関係者に関わる」職務の一環だと捉えていたという。13年にはグプタ家の事務所に行ったことも明らかにした。

原題:South African Finance Chief’s ‘Squeaky Clean’ Image Tarnished、South African Finance Chief Met Guptas, Refused Nuclear Deal (3) (抜粋)

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