メイ英首相、緊縮財政終わらせると表明-保守党大会で演説

  • 労働党の攻勢に対抗する狙い-新方針は来年の歳出見直しで説明
  • 財政赤字は対GDP比2%に縮小、09-10年ピーク時は約10%

英国のメイ首相は3日、数年間にわたる緊縮財政を終わらせると表明した。欧州連合(EU)離脱後の英国について明るいビジョンを描く狙いがある。

  メイ首相はバーミンガムで開かれた与党・保守党の党大会で基調演説を行い、「金融危機から約10年を経て、国民は危機を発端とした緊縮が終わり、人々の苦労が実ったことを知る必要がある」と述べた。

  緊縮策に対する反発から保守党は昨年の総選挙で過半数割れに追い込まれ、ハモンド財務相に対し緊縮財政の終了を求める声がここ数カ月強まっていた。野党・労働党の攻勢に対応するため、政府は公務員の賃金上昇率の上限を1%とする2010年導入の規則を既に緩和したほか、国民健康保険制度(NHS)への追加支出の方針を表明している。労働党のコービン党首は財政支出拡大を公約に掲げている。

  英国の財政赤字は09-10年に国内総生産(GDP)比で約10%と、平時としては過去最高水準にあったが、昨年度には2%弱に縮小した。ただその代償も表面化しており、賃金が事実上、停滞している状況にあって約1400億ポンド(約20兆7100億円)に上る歳出削減が公共サービスや社会的支援に響いている。

  メイ首相は「英国にとって好条件のEU離脱合意を確保した後」、政府の新しい方針は来年発表する歳出見直しで説明するとした。

Spending Axe

Austerity has cut U.K. government spending by around 140 billion pounds

Source: Office for Budget Responsibility

原題:May Tells U.K. Conservatives End of Austerity Is in Sight (2)(抜粋)

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