サウジとロシアが原油増産-さらに増やす方針示すも市場は反応薄

  • 両国は6月以降に日量100万バレル増産-ファリハ氏
  • トランプ氏は原油高の犯人知りたいのなら鏡を見ろ-プーチン氏

ロシアとサウジアラビアは原油生産量を日量100万バレル増やしており、さらなる増産を行う可能性がある。ただ市場は気にかけていないようだ。

  9月にアルジェリアの首都アルジェで開かれた産油国会合後に原油価格が4年ぶり高値を付けたことで、ロシア、サウジ両国は石油消費国、そして米大統領の懸念を解消するため対応に動いた。

  トランプ政権が5月にイラン核合意からの離脱を表明し、対イラン制裁を再開すると決めた以降の原油高を巡り、トランプ氏は石油輸出国機構(OPEC)の対応を批判してきた。イラン産原油の出荷減少を補うため迅速な増産を求めるトランプ氏の呼び掛けに産油国側の反応は鈍く、9月の会合で増産の公約表明は見送られた

  ロシアの生産量は現在、過去最高水準にあり、サウジもそれに近い水準だ。ただ市場の反応は薄い。ロシアのプーチン大統領は両国の影響力に限りがあることを示唆した。

  プーチン氏はモスクワで3日開かれたエネルギー関連会議で「こうした原油価格は主に米国の現政権が招いた帰結だ。つまりイラン制裁の見通しやベネズエラの政治的問題だ」とした上で、トランプ大統領が「原油値上がりの犯人を突き止めたいなら、鏡を見ればよい」と述べた。

  サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は同じ会議で「今年最初の5カ月にサウジの生産は日量1000万バレルを下回っていたが、10月には約1070万バレルを生産する方向だ」とした上で、「11月にはさらに少し増えると予想している」と語り、2016年11月に記録した過去最高水準を突破する可能性を示した。

  ロシアのノバク・エネルギー相もインタビューで、同国が「数カ月」以内に日量20-30万バレル増産する可能性があると説明した。原油価格については既に「幾分、高過ぎる」だろうと述べた。

  ファリハ氏はOPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が6月に増産で合意してから「ロシアとサウジだけで現時点で約100万バレル」の増産だと指摘。アラブ首長国連邦(UAE)とイラクも増産に動いており「OPECプラスは需要にかなり対応している」とした。

  ファリハ氏の発言に原油市場はほとんど反応しなかった。ロンドン時間3日午後4時51分(日本時間4日午前0時51分)現在、北海ブレントは40セント高の1バレル=85.20ドル。年初来では27%上昇している。

Cuts? What cuts?

The largest OPEC+ producers are pumping oil at or near record levels

Source: Joint Organisations Data Initiative, Russian Energy Ministry

原題:Saudis and Russia Open the Oil Taps While the Market Shrugs (2)(抜粋)

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