モンスト開発のミクシィ木村氏、こんどは社長になりスポーツ重視へ

  • プロチームとのスポンサー契約拡大、ゲーム機能持つ観戦サービスも
  • 株価低迷は「次の成長の柱が見当たらないとの評価」-木村社長

収益構造の転換を進めるミクシィはスポーツ関連事業の強化に向けプロチームなどとのスポンサー契約を拡大する方針だ。ゲーム機能も備えた試合観戦サービスや、スタジアムでのイベント開催、ゲームのキャラクターグッズ販売などで、現在ゲームに偏重している収益源を多様化する狙いだ。

  木村弘毅社長はインタビューで、同社の強みは「口コミのコミュニケーションやマーケティング」であると指摘。「それを生かせる領域で新しい成長分野を作っていきたい」と述べ、スポーツ関連事業の拡大に意欲を見せた。複数のユーザーが戦況を基に双方向にオンラインで対話しながら楽しめるようなサービスなどを検討中という。

Koki Kimura

Source: Mixi

  ミクシィはSNS事業が下火になり低迷した業績を2013年に発売したスマホゲーム「モンスターストライク」のヒットで立て直した。ただモンスト効果は営業最高益を計上した16年3月期をピークに一巡し株価も下落傾向にある。木村氏はモンストの開発責任者で、今回は社長となり5年ぶりに業績てこ入れに腕を振るう。

  ミクシィは昨年来Bリーグの千葉ジェッツやJリーグのFC東京とスポンサー契約を結び、試合にゲームファンを招待するイベントなども開催している。木村氏は今後は契約先を増やしながら20年の東京オリンピック・パラリンピックでも何らかの競技のスポンサーになりたい意向を示した。既に対戦型ゲームを競技化したeスポーツイベントなども手掛けている。

株価はピークの4割に

  ミクシィの株価は17年6月に過去最高となる7300円を付けたが、その後下落基調を強めている。4日終値は2770円とピーク時の4割弱にまで値下がりした。木村氏は株価動向について、「株式市場はモンストが成熟期に入り、次の成長の柱が見当たらないという評価をしているのだろう」と分析した。健康関連事業も強化し5-10年でスポーツと合わせた収益を全体の3分の2に高めたい考え。

  ミクシィは15年に買収したチケット二次流通サービス「フンザ」がジャニーズや宝塚などの商標を無断使用したなどとして、森田仁基前社長らが商標法違反で書類送検される不祥事も発生。木村氏は6月の株主総会前に社長に就任し、早期に立て直しに向けた道筋を示すことが求められていた。

  大和証券の鈴木崇生アナリストは、木村氏の考えについて、ビジョンはあるが具体性に乏しく、経営体制の変化も激しいため今は見守りたいと指摘。ゲームというコンテンツ重視からインターネット関連に軸足を移そうとしているのは分かるが、主導者はコンテンツを得意とする人物であり理解しにくいなどと述べた。

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