米国債価格はさらに下落か、日本勢などの需要後退で

更新日時
  • ヘッジコスト変動で欧州勢や日本勢が「手を出せなくなっている」
  • 3日の米国債市場で10年債・30年債利回りは急上昇

3日の米国債市場で10年債と30年債の利回りは急上昇した。債券投資家のビル・グロース氏はこの日、外国人投資家の需要後退で痛みがさらに強まるとの見通しを示した。

  株価上昇や力強い経済指標を受けて、10年債利回りは2011年以来の高水準を記録。30年債利回りは14年以来の高水準を付けた。

ビル・グロース氏

撮影:Patrick T. Fallon / Bloomberg

  グロース氏は「ユーロ圏や日本の米10年国債の従来の買い手がヘッジコスト変動のため手を出せなくなっている」とツイート。為替ヘッジする際に用いるクロスカレンシースワップ取引の金利差(スプレッド)拡大に言及し、「例えば、ドイツや日本の保険会社にとって米国債利回りはマイナス0.10%/マイナス0.01%にすぎない」と指摘した。同氏は「ジャナス・ヘンダーソン・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」を運用する。

  同氏は「この水準で外国勢の買いが不足していることは、米国債価格のさらなる下落につながる公算が大きい」とツイートした。

  ブルームバーグ集計のデータによると、クロスカレンシースワップ取引のスプレッド拡大を受け、米10年債の欧州投資家に対する利回りはヘッジ後ベースでマイナス0.06%、日本の買い手にとっては為替ヘッジ後の利回りは0.09%となっている。一方、ドイツの10年債利回りは0.47%、日本の10年債利回りは約0.13%。ヘッジすると利回りが低下してしまうのは、ユーロや円からドルに替える際のコストが増大しているため。

参考記事:米国債利回りがマイナスに-日本・欧州投資家のヘッジコスト拡大で

原題:Bill Gross Blames Hedging Costs as U.S. Treasury Rout Deepens(抜粋)

(5段落目に背景を追加して更新します.)
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