【米国株・国債・商品】10年債利回り急伸し3.18%、株は小幅高

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米国株は小幅高。S&P500種株価指数は一時最高値を試す展開となったが、午後に入って上げ幅を縮小した。米国債には売りが広がった。米国債先物の取引が通常よりも活発だった。

  公益事業株や不動産銘柄など金利変動に敏感な銘柄が売られた。一方で米国債の利回り上昇に反応し、金融株は上昇した。30年債利回りは2014年来の高水準をつけ、2年債利回りは金融危機前の水準に達した。10年債利回りは2011年以来の高水準を記録した。

  10年債先物の取引高は午後3時前の時点で平均の約170%相当。

  • 米国株は小幅高、金利敏感銘柄に売り-金融株高い
  • 米国債は下落、10年債利回りは3.18%に上昇
  • NY原油は上昇、米在庫急増もイラン供給不安続く
  • NY金は下落、良好な米統計で利上げ観測
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      S&P500種は0.1%上昇して2925.51。ダウ工業株30種平均は54.45ドル(0.2%)高の26828.39ドル。ナスダック総合指数は0.3%上げて8025.09。10年債利回りは12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.18%。

      ADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、9月の米民間雇用者数は7カ月ぶりの大幅増加となった。米供給管理協会(ISM)が発表した同月の非製造業総合景況指数は、市場予想に反して上昇し、記録的な高水準に達した。米経済で最も大きな部分を占めるサービス業の底堅さがあらためて示された。

      北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定合意を受け、貿易戦争の悪化を恐れていた投資家の懸念は緩和された。欧州や米国では政治リスクが依然として残っているものの、金融市場に飛び火する兆候はほとんど見られない。

      ウェルズ・ファーゴ・アセット・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は「住宅や耐久財といった金利の変動に敏感な分野を通じ、金利上昇が経済活動の鈍化につながれば問題になるだろう」と述べた。

      原油先物は上昇。米石油在庫は2017年3月以来で最も大幅に積み上がったものの、世界市場でイランの存在感が弱まりつつあることが意識された。

      ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.18ドル高の1バレル=76.41ドルで引けた。これは2014年11月以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.49ドル高い86.29ドル。

      金先物は下落。米民間雇用統計や非製造業の景況指数が良好な数字となり、米利上げ観測が補強された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%安の1オンス=1202.90ドルで終了。

    原題:U.S. Stocks Rise Amid Treasury Sell-Off; Oil Jumps: Markets Wrap(抜粋)
    PRECIOUS: Gold Declines as Robust U.S. Economic Data Curb Demand(抜粋)
    Crude Jumps as Iran’s Supply Gap Overshadows U.S. Supply Gain(抜粋)

    (相場を更新し、第5ー8段落を追加します.)
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