原油は80ドル超を維持するリスク-イランの輸出減で

  • 2020年12月物の価格は過去半年間に29%上昇、3年半ぶり高値に
  • イランからの原油とコンデンセートの輸出は2年半ぶりの低水準
Photographer: Ali Mohammadi/Bloomberg
Photographer: Ali Mohammadi/Bloomberg

米ゴールドマン・サックス・グループは、原油価格が年末にかけて1バレル当たり80ドルを上回る水準を維持するリスクがあると指摘し、1週間前よりも若干強気な見通しを示した。イランの輸出が減少する一方、生産者がヘッジ取引から手を引いていることを理由として挙げた。

  ジェフ・カリー氏を含むアナリストらはリポートで、原油先物価格が最近、「実需家と投資家の一方的な資金の流れ」によって上昇していると説明。「実需家と投資家が対イラン制裁に関連する原油価格リスクをヘッジする一方、生産者が売ろうとしないため、2年先物の原油価格は1バレル当たり75.50ドルに上昇している」とした。

  原油市場へのイランからの供給が急速に減少し、他の産油国の余剰生産能力を巡る懸念が高まる状況で、原油の先物カーブが軒並み上昇している。ブルームバーグのタンカー追跡記録によると、イランからの原油とコンデンセートの輸出は9月に2年半ぶりの低水準に落ち込んだ。ゴールドマンは、イラン以外の産油国が不足分を埋め合わせできない可能性があるとみている。

  北海ブレント原油の2020年12月物の価格は過去半年間に29%上昇し、今月1日に3年半ぶりの高値である75.50ドルに達した。期近物はこの間に25%値上がりしている。

原題:Goldman Sees Risk That Oil Will Hold $80+ on Iran, Hedging Moves(抜粋)

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