GE再建担う新CEOにさらなる試練、格付け引き下げや見直し相次ぐ

  • S&PはGE債格付けをジャンク級より3段階上の「BBB+」に下
  • ムーディーズとフィッチもGEの格付けを引き下げ方向で見直し

米ゼネラル・エレクトリック(GE)の新たな救世主でさえ、同社の信用格付けを救うことはできないかもしれない。

  米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは2日、GEの債券格付けをジャンク級(投機的水準)を3段階上回る水準に引き下げた。これに先立ちムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスもGEの発電設備事業の苦戦に言及して格下げの可能性を明らかにした。ブルームバーグ・インテリジェンスのシニアクレジットアナリスト、ジョエル・レビントン氏は、債券市場では今年ほとんどの期間にわたってこうした動きが想定されていたと述べ、GE債が投資適格級で最低のような値動きを見せていると指摘した。

  GEは1日、ジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)を解任し、後任にラリー・カルプ氏を起用すると発表。カルプ新CEOは経営再建のエキスパートであるため、時価総額が2000年のピーク以来約5000億ドル(約57兆円)減少したGEの立て直しへの貢献を投資家は期待しており、同社の株価と債券価格は上昇した。

ラリー・カルプ新CEO

ソース:ゼネラルエレクトリック

  しかし、GEは新CEOの発表と同時に発電設備事業のGEパワー部門の業績が予想より悪いことを明らかにし、キャッシュフローが従来予想を下回るとの見通しを示した。S&Pとフィッチ、ムーディーズはいずれも、発電所向けタービン手掛ける同事業の業績不振を格下げやその可能性の理由に挙げた。

  GEの広報担当は、同社の流動性ポジションは健全だとし、強固な信用格付けは同社にとって重要だが、格下げはビジネスの遂行能力に影響しないとの見解を示した。

  GEの長期債は同業他社の社債に出遅れており、1日の価格上昇後もそうした状況に変化はない。フィッチはGEの格付けをジャンク級より5段階高い「A」とし、ムーディーズは同等の「A2」としているが、ブルームバーグの集計データによれば、実際のGE債はジャンク級(BB+以下)を1ー3段階上回る債券と同様の価格で推移している。これはS&Pによる今回の2段階格下げ後の「BBB+」と同水準。ムーディーズは1段階の引き下げにはとどまらない可能性を示した。

原題:GE’s New Turnaround CEO Finds Even Deeper Hole After Rating Cut(抜粋)

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